アスピリンは古くから鎮痛剤として使用されている歴史のあるお薬です。
アスピリンは商標名であり、市販薬の成分表には正式名称の「アセチルサリチル酸」と表記されている事も多いようです。
アスピリンを主成分としている市販薬には複数の成分を配合した配合剤がほとんどで、配合や特徴に違いがありますので、代表的な物をご紹介していきましょう。
アスピリンが主成分の5つの市販薬
バファリンA
成分はアスピリンとダイバッファーHTです。痛みや熱の原因となる物質の生産を抑制する事により痛みを抑えます。
また、アスピリン単体では胃の中で溶けにくく効果が出ずらかったり、溶け残った薬が胃を荒らしてしまうので、ダイバッフアーHTという成分を配合し胃粘膜を守りながらアスピリンが早く吸収されるように作用します。眠くなる成分が配合されていない事も特徴となっています。
バファリンAの詳細情報を以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
バイエルアスピリン
「バイエルアスピリン」は成分がアスピリンのみである事が特徴です。有効成分が痛みや熱の原因となる物質の生成を抑制します。
この薬に配合されているアスピリンは微小できんいつな結晶が使用されているため、単体であっても胃腸で早く溶けて早く吸収されるため痛みや熱に有効です。
バイエルアスピリンの詳細情報を以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
エキセドリンA錠
エキセドリンA錠はアスピリンの他にアセトアミノフェンが有効成分として配合され、さらにその効果を助ける無水カフェインが含まれています。
無水カフェインは中枢神経に作用し眠気や疲労感、頭の重い感じをとる働きがあり解熱鎮痛剤や風邪薬、ドリンク剤などに薬の効果を高める事を目的として配合されます。
眠くなる成分は含まれていず、頭痛、肩こり痛、腰痛などの辛い痛みに即効性があります。
ケロリン
ケロリンにはアスピリンを主成分とし、他に胃粘膜を保護する桂皮とアスピリンの鎮痛効果を高める無水カフェインが配合されています。
ケロリンの処方は発売当時から変わらず、安心して使える解熱鎮痛薬と言えます。
ケロリンの詳細情報を以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
ベネスロン
ベネスロンはバファリンAと全く同様の成分量となっていて、アスピリンとダイバッファーHTが含まれているので同様の効果が期待できます。
バファリンAよりコスパが良いのも特徴です。
まとめ
アスピリンは解熱鎮痛薬として有効性の高いお薬ですが、15歳以下の子供の服用は禁止されています。15歳以下の子供が服用すると稀ではありますが「ライ症候群」という命に関わる病気を引き起こす可能性がありますので、量を減らして飲むという事も止めましょう。
また、薬である以上副作用の可能性もありますので、それらについてよく理解した上で市販薬を使用するようにしましょう。