
血液のがんとして知られているの悪性リンパ腫。その原因として、ウイルス・ストレス・カビ・放射能・性行為が考えられているようです。実際のところはどうなのでしょうか。今回は、悪性リンパ腫の原因についてまとめていきたいと思います。
悪性リンパ腫とは
白血球の中にあるリンパ球が悪性化したがんです。全身のリンパ節が腫れたり、腫瘤(しゅりゅう)ができたりといった症状が見られます。日本では毎年10万人に7-8人が発病する病気です。
また、悪性リンパ腫の種類は2つあり、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分けることができます。
分類のために生検という方法が取られます。これは、腫れたリンパ節や腫瘤を手術によって採取し、顕微鏡でその組織を調べるという方法です。
ホジキンリンパ腫は、リードーシュテルンベルグ細胞やホジキン細胞といった大型細胞の有無によって判断されます。
原因一覧
未だに詳しい原因は特定されていませんが、主にウイルスが原因なのではないかと言われています。また、遺伝子の変異・染色体異常などの遺伝的要因も原因ではないかとされています。
ここでは、原因として考えられているウイルスに注目していきます。
EBウイルス
発見者の”エプスタイン・バール (Epstein-Barr)”の頭文字を取って、EBウイルスと呼ばれています。ヘルペス属のウイルスで、発熱などの症状を引き起こしますが、日本人の多くは抗体を持っているとされています。
バーキットリンパ腫・鼻腔原発・NK細胞性リンパ腫などの非ホジキンリンパ腫に関与するとされています。
ヘリコバクター・ピロリ菌
人などの胃に生息する螺旋型の細菌です。単にピロリ菌とも呼ばれます。胃のMALTリンパ腫に関与するとされています。
ヒトヘルペスウイルス6型・8型
ヒトヘルペスウイルス6型は、突発性発疹や脳炎などを引き起こします。ヒトヘルペスウイルス8型は、カポジ肉腫の原因となるウイルスです。
C型肝炎ウイルス (HCV)
C型肝炎ウイルスは、血液を介して感染することもあるウイルスです。肝細胞が感染すると免疫機能によって破壊されては、再生してを繰り返します。
この過程で、肝臓に結節ができて、硬くなってしまいます。また、稀に肝臓以外の臓器に同様の症状が見られることもあります。
その他の原因
時たま「ストレスやカビ、放射能や性行為が原因だ」と噂されることがあります。ですが、その原因には、未だに不透明な部分が多いので、関係しているとも無関係とも言えない状況です。
ただし、ストレス・カビ・放射能は関係性が低いとされています。また、性行為についてですが、原因ウイルスと考えられているC型肝炎ウイルスが性行為で感染することから、間接的な原因として考えられています。
最後に
悪性リンパ腫の原因として濃厚なのは、ウイルスだと言えそうです。ですが、まだハッキリとしていない部分も多いので、断言することは難しいと言えます。