
悪性リンパ腫は、血液中のリンパ球ががん化したもので、血液のがんのひとつです。早期に治療が開始できるよう、初期症状を知ることは重要です。今回は、悪性リンパ腫の初期症状をまとめました。
悪性リンパ腫とは
悪性リンパ腫は、血液成分のうち、免疫を担当する白血球中のリンパ球ががん化して、無秩序に増殖して発症します。
リンパ球は全身を巡っているため、悪性リンパ腫は、全身のさまざまな部位で発症する可能性があります。
悪性リンパ腫は大きく分けて、病理組織検査で「ホジキン細胞」など特徴的な細胞が見られる「ホジキンリンパ腫」とそれ以外の「非ホジキンリンパ腫」の2つに分けられます。
日本では、非ホジキンリンパ腫の発症が多く、ホジキンリンパ腫は全体の約10%程度です。
悪性リンパ腫の原因は、はっきりとわかってはいませんが、一部の悪性リンパ腫は、EBウイルスやヘリコバクター・ピロリなどのウイルスや細菌の感染が原因として考えられています。
初期症状
悪性リンパ腫の初期症状は、首やわきの下、足の付け根などのリンパ節が腫れてきて、痛みの伴わないしこりが見られます。そして、そのしこりは徐々に大きくなって行き、小さくはなりません。
病気が進むと、何箇所もしこりや腫れが現れ、1週間以上続く発熱・体重減少・寝汗といった全身的な症状も見られるようになります。その他、皮膚のかゆみや発疹があらわれることがあります。
また、大きくなった腫瘤によって、血管や気道、脊髄が圧迫され、血流が妨げられたり、呼吸がしずらい、身体の麻痺などが起こることがあり、緊急治療が必要となる場合もあります。
病気の進行の速さは、年単位で進行するとてもゆっくりなタイプもあれば、月単位、さらには週単位で進行するタイプがあります。
悪性リンパ腫とリンパ節炎の症状の違い
同じようにリンパ節が腫れてしこりが出来る病気にリンパ節炎があります。リンパ節炎は、細菌やウイルス感染によるリンパ節の炎症です。
通常、急性のリンパ節炎の場合のしこりは、比較的柔らかくて可動性があり、痛みを伴います。
一方、悪性リンパ腫の場合のしこりは、硬めで、初めは可動性がありますが、徐々に周囲の組織と癒着して動かなくなり、痛みはありません。
ただし、リンパ節炎の場合も炎症が軽度であったり、慢性的な場合は、痛みが軽かったり、ほとんどなかったりすることもあります。
身体にしこりを見つけたら、早期に専門医(血液内科)を受診して、検査を受けましょう。
まとめ
悪性リンパ腫は、身体の表面にしこりを認める場合もありますが、お腹や胸の中にしこりが出来る場合もあり、痛みもないため、気づかないうちに進行してしまう場合もあります。
しこりを見つけた場合はもちろん、体調が悪い、いつもと違うと異変を感じたら、速やかに病院を受診しましょう。