足の裏の痛みに悩まされている方って意外と多いのではないでしょうか。普段一番体重がかかるところだけに、なんだか不安になりますよね。そんな訳で、今回は、足の裏の痛みの原因とそれぞれの治し方について解説していきます。
目次
原因一覧
まずは、足の裏の痛みの原因について見ていきましょう。
水虫
水虫は「白癬菌 (はくせんきん)」と呼ばれているカビから起こる皮膚の病気を言います。この白癬菌の特徴は、高温多湿を好み、頭をはじめ、手足、股、爪などに寄生しますが、次ぎの4つの種類があります。
小水疱型水虫
土踏まずなどに水ぶくれができ、激しいかゆみを覚えますが、梅雨の時期が一番多いようです。
角質増殖型水虫
これはかゆみがないので、水虫と気が付かずに長期間過ごしていることが多く、症状としては、足のかかとや皮膚にガサガサと白い粉をふいたように見えます。
趾間型水虫
これは足の指の間の皮膚がみずぶくれで、痛む状態を言います。
爪水虫
爪の中に白癬菌が侵入し、症状が悪化すると、爪が黄色や黒色に変色して、爪が崩れる症状を現します。
偏平足
偏平足 (へんぺいそく)とは、足の裏の土踏まずがなくて、足の裏全体が平らな状態を言います。
乳児は生まれつき偏平足ですが、それは足の裏に脂肪が付いていて、まだ歩くと言う動作をしないためです。8-10歳頃までには、足の裏の脂肪もとれ、アーチの形をし土踏まずがあらわれます。
症状としては、バランスがとれていない歩き方や転びやすい、腰や膝の痛みなどです。また、偏平足に2つの種類があります。
先天性偏平足
成人しても、土踏まずの形が作られていない状態を言います。
後天性偏平足
土踏まずはあったのに、運動不足や、無理な靴・ヒールを履いているうち、土踏まず見えなくなった場合です。
外反母趾
外反母趾 (がいはんぼし)とは、足の親指が小指のほうに反り返っていることを言い、親指の付け根が外側へ、くの字のように見えます。
それとは逆に、足の小指が親指のほうへ反るため、小指の付け根が外側へ「くの字」に曲がって見えます。そして、頭痛、肩こり、腰痛、膝の痛みなど、足以外の身体の部分に影響が見られます。
原因としては、運動不足、さらに足の指を使って歩いたり、走ったりする機会が少ないこと、そして、先の尖った靴を履くことが増えていることです。
足底筋膜炎
足底筋膜炎 (そくていきんまくえん)では、足の付け根から踵までの筋膜と呼ばれるところに炎症や断裂がおきて、土踏まずなど痛くなりで、歩くのも辛い症状が出ます。長時間の立ち仕事をしている方や、スポーツ選手に多く見られます。
治し方一覧
それでは、それぞれの治し方についても見ておきましょう。
水虫の場合
水虫の白癬菌は人から人へと移りますから、水虫になっている人とのタオルやスリッパの共有は避けましょう。
また、足を石鹸で良く洗った後で、水気を拭き取り、乾かすことが重要になります。すっかり乾燥してから、市販の水虫専用の塗り薬を使っても効果があります。
水虫については下記ページでも詳しく紹介しています。
偏平足の場合
足の裏全体や指をマッサージしたり、意識して指に力を入れて歩く練習をすることで、徐々に偏平足を治していくことが可能です。
外反母趾の場合
外反母趾と他の身体の異常の因果関係に気が付かず、放っておくと、重症になることがありますから注意が必要です。足に無理のない型の靴を選ぶようにしたり、歩き方を改善することで治すことも可能です。
足底筋膜炎の場合
現在、直ぐに治せる特効薬はありません。靴などに工夫をしたり、休む時にお湯で足を温めたりしながら、自然治癒を待ちます。
足底筋膜炎については、下記の記事でも詳しく紹介しています。
まとめ
足の裏の痛みが多いのは驚きですが、ほとんどが履物や歩き方、その他で、改善の余地はありそうです。早めに症状に気付くことがポイントのようです。