「足の裏が熱くて堪らない」という症状は、単に歩きすぎなだけなのでしょうか?それとも、病気のサインなのでしょうか?今回は、足の裏が熱い時に考えられる原因と対策について見ていきます。
疲労
一日の疲れが溜まっていると、足の裏にほてりを感じることがあります。疲れで血流が悪くなっているだけなので、しっかりと休めば、普通は回復します。
自律神経失調症
この自律神経失調症と言う病気の範囲は非常に広く、症状もまちまちで何が原因かはっきりとは分かっていない部分もあります。
ですが、一般的には、「ストレスなどによる血行障害が原因となり、交感神経と副交感神経のバランスの崩れ、全身のあらゆる部分に不調が出ている状態」とされています。
その症状の1つとして、体温調節がうまくいかず、足の裏が異常に熱く感じられることがあるようです。症状が長く続く場合は、心療内科を受診するようにしましょう。
更年期障害
女性の場合、加齢によって女性ホルモンが減少し、体温調節が上手くいかずに足の裏が熱くなることもあります。
女性ホルモンは自律神経に大きな影響力を持っています。更年期障害が理由で、自律神経失調症を起こしている場合には、更年期障害を先に治療されるのが望ましいです。
ちなみに更年期障害では、抗うつ薬・抗不安薬・漢方薬の服用や、ホルモン補充といった治療が取られます。
冷え性
冷え性と言うのは、血流が悪くなって起こる症状で、重症になると足裏が冷えているのにも関わらず、感覚自体が鈍ってしまい、熱いと感じることもあります。また、熱いからといって冷やしてしまうと逆効果です。
血の流れは、ぐるりと身体を廻って心臓に戻ってきますが、冷え性が極度に進むと、血の流れは足の裏で足踏みしている状態です。
対策としては、就寝時に厚めの靴下を履いて休むと足元だけでなく、身体全体が温かく感じられてよく眠れます。
また、外出先で足裏のほてりを感じたら、熱いお湯かお茶を飲むようにしましょう。全身を温めることができます。
その他
上記以外にも、坐骨神経痛や腰椎すべり症といった病気では、足の裏が熱くなる症状が見られることがあります。
まとめ
足の裏が熱い時は、冷やせば気持ちが良くなるかと思われますが、実際はその逆です。血流を整えるために足を温めるようにしてください。