風邪の引き始めに見られる鼻水、鼻づまりですが鼻水の色によって自分の体の状態が、どのようなものであるか判断することができる目印にもなっています。
とくに黄色っぽいような鼻水が出ていると「風邪の治りかけ」と言われていますが本当なのでしょうか。中には、緑色の鼻水が出るという方もいるのではないでしょうか?
今回は、この緑色の鼻水が続く原因と対処法について見ていきたいと思います。
鼻水の色は体調のバラメーター
アレルギー性鼻炎や風邪の引き始めで鼻水が出てくる場合は、透明でサラサラした状態であることがほとんどです。ウィルスや細菌に感染すると、それを体外へと排出するために鼻水などが出てきます。
黄色のような色がついているときは、ウィルスや細菌の増殖が免疫力を上回っているような状態であることが考えられます。
その状態から透明になっていくのであれば快方に向かっていると判断できますが、緑色に変化しているときは重症化していると思って間違いないでしょう。
緑色の鼻水が続く原因は?
緑色のような鼻水が続いているときは、風邪ではなく「副鼻腔炎」になっている可能性が考えられます。副鼻腔炎は、インフルエンザや風邪の延長でなりやすい病気です。
鼻の周辺から目の周辺にかけて副鼻腔が存在しています。鼻水が上手く排出できず、ウィルスや細菌が増殖し続ける状態が続くと、副鼻腔に鼻水が溜まり炎症を起こしてしまいます。
この状態になると常に鼻づまりを起こした状態になりますし、溜まった鼻水が喉へ流れ込むので痰と勘違いすることも多く、痰が出る回数が増えたように感じることもあります。
対処法は?
副鼻腔炎は一般的に蓄膿症とも呼ばれるものです。粘ついた黄色や緑色のような鼻水がでるのが特徴で、重症化すると手術が必要な場合があります。
通常は耳鼻科などで診断を受けて、抗生物質や炎症を抑える薬を処方してもらうことで改善していきます。
熱も引いて、喉の痛みなども無くなったにも関わらず、痰や鼻づまりが起きているならば、副鼻腔炎になっている可能性が高いですので、すぐに病院へ行って適切な処置を受けるようにしましょう。
最後に
風邪の症状の一部だからといって鼻水や鼻づまりを軽視する人もいますが、それはお勧めできません。
また副鼻腔炎が軽いうちは鼻通りが一時的に良くなりますが、痰が多くでることもあります。そのため副鼻腔炎になっていると思わない人もいるかもしれません。
風邪は治ったと思ったのに痰が多い、妙にぼーっとするなどの症状に心当たりがあれば、軽い副鼻腔炎になっている可能性もありますので、きちんと医療機関で受診しましょう。
適切な処置を受けずにいると慢性化する病気ですので、早いうちに正しく処置をするように心がけましょう。