赤ちゃんにとって鼻水は空気中のホコリやウイルスを体に取り込まない為の大事な防衛手段の一つです。一口に赤ちゃんの鼻水といっても新生児・乳児・幼児と成長段階によって鼻水の出る原因は違う部分があります。そのため、あらかじめ原因を知っておくことで、適切な環境を整えてあげることが出来ます。
まずは体の構造を理解しましょう!
赤ちゃんの成長というのはとても早く、一週間の間に大きな変化があることもよくありますよね。新生児から幼児になるまでにどんな体の変化があるのでしょうか。今回は鼻水に関する記事ですので鼻に焦点を絞って紹介していきます。
実は鼻も成長によって機能も構造も変化します!
普段私たち大人は鼻呼吸と口呼吸をしていますが、赤ちゃんは口呼吸が苦手で大部分を鼻呼吸に頼っています。
新生児や乳児(生まれてから一歳未満まで)の間はずっと鼻で呼吸をしており、幼児(一歳以上から六歳未満)になるにつれて口呼吸が出来るようになります。
また鼻の構造ですが、乳児期には鼻毛は生えておらずフィルター機能は鼻水のみとなっています。幼児になるにつれて生え揃ってきますので時々赤ちゃんの鼻を覗いてみてください。
鼻水の原因一覧
ここから本題の鼻水の原因について書いていこうと思います。大人と子供共通の原因として「外的要因によるもの」と「内的要因によるもの」の二つに分けられます。
外的要因とはホコリや花粉、ハウスダストなど空気中に含まれるアレルゲンのことを指し、内的要因とは風邪やインフルエンザなどにかかったときに病原体と戦った白血球や細菌、ウイルスなどの死骸などが該当します。
赤ちゃんは特に床に近い高さで過ごすことが多いので、カーペットなどのハウスダストに敏感に反応してしまい鼻水が出てくることが多いようです。
新生児・乳児の鼻水の原因
先に紹介した通りまだ鼻毛が生えていませんので、ホコリやウイルスなどが直接鼻の粘膜に触れている状態なので常に鼻水が出ているといってもよいでしょう。
また口呼吸が出来ないので空気は全て鼻を通って体に入ります。そういった部分も合わせて鼻水が多い原因になっています。
お母さんからお乳をもらっているので免疫力はあるのでは?と思っている方もおられるかもしれませんが、実際はとても外敵に弱く、免疫力はとても低いといえるでしょう。
ですから、お母さん・お父さんの衣服やタオルケットなどに付着しているウイルスに反応して鼻水が出ることもあります。
幼児の鼻水の原因
鼻の構造が少しずつ大人に近づいてくる時期で、鼻毛が生えてくるのもこの頃です。そうすると赤ちゃんもムズムズしたり痒くなって鼻を擦ったりして、その刺激で鼻水が出てくるなんてことがあるそうです。
大人と違い赤ちゃんの粘膜はとても敏感なので少しの刺激でも防護作用のために鼻水を出しますので、そういう時には鼻水を拭いてあげるようにしてください。
また屋外での遊びも増えて公園などでウイルスをもらって風邪をよくひく時期でもありますので十分注意が必要です。
まとめ
ここまでが新生児・乳児・幼児の鼻水の原因になります。成長段階によらず共通する部分が多いのは事実ですが、違う部分もあり少しでも参考になれば幸いです。
考えてみれば髪の毛も生え揃っていない乳児にフィルターである鼻毛がないのは当然ですよね。しかしながら、その分ホコリやハウスダストを減らす取り組みに気を置かなければなりません。
それでは今回はこの辺りで終わりとさせていただきます。御一読ありがとうございました。