
手足の先にある爪は、1ヶ月には、3~5mm伸び、4~6ヶ月ですべて生え変わるといわれています。爪は皮膚の病気や飲んだ薬、外的なケガ、内臓の病気など、からだ全体の状態が現れる場所です。
爪を診れば、ある程度の健康を確認することができます。今回は、爪に黒い線ができる病気についてご紹介致します。
悪性黒色腫
爪に黒い線が見られるときに注意が必要な病気に、「悪性黒色腫(メラノーマ)」があります。特に出来やすい場所は、手の爪では、親指、人差し指に、足の爪では、親指が発症しやしやすい場所といわれています。
爪に縦の黒い線が出はじめ、だんだんその線の幅は広くなっていきます。早期に手術による治療を受ける必要があり、そのまま進行して爪の下にまでに腫瘍が広がってしまうと他の場所への転移してしまう可能性もあります。
メラノーマは4つの型があり、手足の爪や足のうらや手のひらに発症しやすい末端黒子型、体幹や下肢に発症しやすい表在拡大型、部位は関係なく発症し進行が早い結節型、高齢者の首や顔に発症が多い悪性黒子型などがあります。
ほくろ
小さな子供に爪にほくろが見られることがあります。爪の根元あたりにでき、からだには害はなく、成人に近づくにつれ、いつの間にか消えていることがあります。
しかし、素人には、放置しても大丈夫なものか、進行性の病気で治療が必要なものか判断は難しいので、一度医療機関で検査を受けておきましょう。
アジソン病
爪が黒くなってきた場合、「アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)」の可能性もあります。副腎から分泌されている副腎皮質ホルモンが十分に分泌されなくなってしまう病気です。
この病気の原因は、結核や自己免疫によるもの、先天性によるもの、副腎のガンなどが考えられます。副腎は左右の腎臓の上の部分に2つある臓器ですが、90%以上機能しなくなるとアジソン病が発症します。
症状は、爪の黒さだけでなく、からだ全体が黒っぽい色になり、倦怠感や集中力低下などの症状も現れます。自己免疫が原因の場合は、貧血や糖尿病、甲状腺疾患なども併発することがあります。
アジソン病では、副腎皮質ステロイド薬による治療が必要です。初期では、症状もあまりなく、発熱や強いストレスなどを受けた際、急性副腎不全などの重篤な症状を起こす可能性もあるので、早めに内分泌系の医療機関で診察を受け治療をはじめることが大切です。
まとめ
爪に黒い線がでる原因は他にも、足の爪は靴があたったことによるもの、手の爪は同じ作業でよく使う指などの外的刺激が繰り返し加わることによっても起こります。体調面では、貧血やホルモンバランスの乱れや老化現象やメラニン色素沈着によるものなども考えられます。
自己判断で、原因まで追究することは難しいので、症状に合わせて、皮膚科、内科、内分泌系の医療機関などを早めに受診し正確な診断を受けることが重要です。