
爪が褐色または黒色になる病気はいくつかあります。病気でない場合は、放っておけば消えていくことが多いです。
例えば、色素を含む細胞(メラノサイト)が何らかの刺激を受けて活性化した結果である爪のほくろは、爪の成長とともに移動して、最終的になくなります。
また、足指をぶつけたり、きつい靴で締め付けたりして爪下が出血することでできる血豆は、小さいものは1ヶ月ほどで自然に治ります。
しかし、爪が黒くなる原因には深刻な病気もあります。ここでは、爪が黒くなるときに考えられる病気との原因や特徴、治療法について記します。
爪白癬
爪に水虫菌が入ったことで発症します。感染性です。爪が白っぽく不透明化し、厚くボロボロともろくなりますが、褐色や暗褐色に変色することもあります。
カビ・緑膿菌への感染症
爪にカビ菌や緑膿菌が入ることで、爪が変色します。緑膿菌では爪が緑色になりますが、カンジタ菌との混合感染では、黒色に変化することがあります。
メラノーマ(爪下悪性黒色腫)
色素をつくる細胞がガン化する病気です。褐色や黒色に変色した斑点や筋が、ほくろのように爪とともに移動せず、血豆のように退縮せず、徐々に肥大していたら、この病気を疑う必要があります。
一般的に、黒色の筋が幅6mm以上になると、メラノーマを疑います。メラノーマは他の臓器に転移する可能性がありますので、確実に取り除く必要があります。
アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)
足の指に黒い筋が現れたら、アジソン病の可能性があります。アジソン病は、副腎皮質の機能が低下し、副腎皮質ホルモンの分泌に異常が起きる病気です。2015年に難病に指定されました。
食欲不振、慢性疲労、低血圧、低血糖、うつ症状などが現れ、また、身体の別の部分にも色素沈着が起きます。一度診断されたら、その後はずっとステロイドホルモンの投与を続ける必要があります。
ボーエン病
皮膚や粘膜、表に内部にできるガンの一種で、爪にも発症します。爪の側縁に黒っぽく筋状で変色することが多いようです。爪の両脇の皮膚にささくれや角化が見られるのが特徴です。
爪の下の皮膚にたこやイボができることもあり、そのせいで爪が剥がれることもあります。早期ガンの一種ですが、放置すると深部までガン化するので、早期に治療を開始する必要があります。
まとめ
爪に黒い斑点や筋が現れたり、爪全体が暗褐色または黒色に変化したりしたら、毎日よく観察をしましょう。そして、斑点が移動しない場合や、斑点や筋に退宿の傾向がなく肥大する傾向にあるときは、早めに皮膚科を受診しましょう。