
血豆は内出血した血が凝固して豆粒ぐらいの大きさになっているものですが、風呂場で足の指先をドアに挟んだりして血豆ができたり、履きなれていない新しい靴を履いたときに起きる靴擦れで踵や足裏に血豆ができたり、洗濯物を干しているときにうっかり指先を洗濯バサミで指を挟んでしまったり、というように血豆ができる状況はさまざまです。
共通しているのは、狭い範囲が強く圧迫された結果、皮下の毛細血管の内出血が起こり、その血液が皮膚の下で固まってしまうということです。同じように口の中にも血豆はできます。ただし、血豆のできた原因によって対処法が異なりますので注意が必要です。
口の中の血豆の種類
口の中の血豆は大きく分けると2種類あります。1つは口中の頬、唇、舌などを食事中にうっかり歯で噛んでしまったり、転倒したり、物にぶつかったりして外部から口の周辺に打撃が加わったことによる外因性のものです。そして2つ目が思い当たる外因性の原因がないのに血豆ができている内因性のものです。
外因性の口中の血豆
血豆ができた原因が自分でわかっている外因性の場合は、ほとんどが自然治癒します。無理に潰すと傷口から細菌が入って化膿し、口内炎の原因になりますので注意しましょう。
この血豆は良性の血豆ですが、歯茎に血豆ができた場合は出血量も多いことがあるので、口腔外科を受診するのがよいでしょう。血豆が治った後は口内炎の予防のため、洗口液で口内の消毒を定期的に行ってください。
自然治癒にはそれなりの時間がかかりますが、口中の血豆が気になって仕事に集中できなくなってこまるなどという方には、レーザー治療も可能ですので、口腔外科を受診して相談してください。
レーザー治療は痛みをほとんど伴いませんし、治療に要する時間もとても短くて済むのですが、保険適応外です。
内因性の口中の血豆
口の中を噛んだわけでもないし、どこかにぶつけたわけでもないのでブヨブヨした血豆ができていて、いつまで放置しても自然に治らず、潰した場合でもまた同じ場所に血豆ができてしまう場合は、悪性の腫瘍を疑ってみる必要があります。
放置するとがん細胞になる危険性があるので、早期発見と除去手術が必要です。口中の血豆について異常を感じたらできる限り早く医師の診察を受けてください。
口腔外科を受診するのがよいでしょう。噛み合わせが悪く、慢性的に歯が口内の粘膜に当たっている場合もありますので、その場合は歯科を受診し歯列の矯正治療が必要です。
まとめ
口中の血豆の大部分は良性のものですが、まれに悪性の血豆もありますので、1週間から10日経過しても症状に改善が見られない場合はすみやかに医師の診察を受けてください。