
口の中に水泡ができた場合、やけどなどの自覚症状がある場合をのぞきウィルス感染症の疑いがあります。具体的にはどんな感染症があるでしょうか?ここでは、口の中に水泡ができる原因と対処法について、原因となる病気ごとにまとめます。
手足口病
病名が示す通り手と足と口に水泡ができる病気ですので、口の中だけに原因不明の水泡ができおり、手足にはまったく水泡がない場合は他の病気である可能性が高いです。
乳幼児によく発症がみられ、時期は夏場に多いのが特徴です。腸内で増殖する腸管系のウィルスの一種が、唾液などの飛沫感染や、排泄物などを経由して感染します。
特に幼稚園や保育園などの集団生活の中では園児同士の距離が近く、話をしている最中に口中から出た唾液の飛沫が他の園児の口中に入ってしまうことなどがあり、これらが感染原因になります。
初期症状としては軽い発熱がありますが、感染後2日から3日で手や足、そして口の中に水泡性発疹ができます。
大部分は10日以内で自然治癒に至りますが、腸管系のウィルスの中でもエンテロウィルスE71による感染の場合は脳炎や髄膜炎などの中枢神経系の合併症が発症する危険性があります。
手足口病には特効薬がないので、経過観察と対処療法がとられますが、衛生観念の発達していない乳幼児に多いことから、子供に日頃から手洗い・うがいを励行する習慣をつけさせることが予防措置として大事です。
ヘルパンギーナ
腸管系のウィルスを原因とする点では手足口病と似ているのですが、症状に違いが見られます。初期症状として、手足口病では微熱が出るのに対し、ヘルパンギーナでは39度以上の高熱が出て、その後手と足には水泡ができず、口内や喉の奥に水泡ができます。
乳幼児に発症率が高いのですが、手足口病にくらべるとはるかに発症例は少ないです。感染経路も飛沫感染や排泄物などですから、子供には手洗いとうがいを習慣づけさせ、大人が乳幼児のおむつを交換する時には必ず手袋を使用するなどの注意が必要です。
ヘルパンギーナには特効薬は現時点でありませんので、安静にして解熱剤を投与するなどの対症療法がとられます。
ヘルペス
子供よりも大人に発症することが多いヘルペスウィルス感染症には8種類あり、そのうち単純ヘルペスウィルスI型による口唇ヘルペスにかかると口唇の違和感を経て、赤く腫れた後、水泡ができます。
2週間ほどでかさぶたができて治癒に至ります。感染経路としては夫婦間などでタオルやグラスなどを共有していると感染しやすくなりますので、予防としてそれらの共有は控えることです。
ヘルペスウィルスは治癒しても潜伏して再発する性質があるので、増殖を抑える治療が行われます。皮膚科や内科を受診すると抗ヘルペスウィルス薬を処方されることが多いです。
まとめ
口の中の水泡はウィルス性のものが大半を占めますが、唾液ほうのうなどの可能性もありますので、自己判断せずに医師の診断を受けて適切な治療をすることです。