突き指はただの指周辺の強い打撲と思われがちですが、指に何らかの衝撃が加わることで指の関節の捻挫や打撲、脱臼や骨折、腱の断裂により内出血や強い痛みや腫れを総称して言います。
腫れがひどい場合には正しい処置を行わないと症状が改善できず、いつまでも腫れや痛みが治りません。ここでは、突き指の腫れがひどいときにしてはいけないことや正しい処置方法について見ていきます。
目次
突き指で腫れる原因
突き指をした時は痛みを感じた後に患部が腫れます。腫れる原因は、衝撃により指の血管が破れて内出血を起こし、毛細血管が切れて血液が漏れます。その結果、内出血をした部分が変色して腫れます。
やってはいけないこと
適度に冷やす・冷やし過ぎに注意
突き指をした時の処置法としてアイシングがありますが、腫れがひどいからと冷やし過ぎると、症状が悪化することがあります。
患部を冷やし過ぎると血行が悪くなり、熱を持った様になります。冷やす場合は短時間で、時間を置きながら冷やす場所を変えて行いましょう。
指を引っ張らない
突き指をした時に指を引っ張ると早く治ると聞いたことはありませんか?実際に引っ張ったことがある方もいるかもしれません。
しかし、実際は突き指をした指を無理に引っ張る・曲げることで腱が炎症を起こします。その結果、腱が破裂したり指が骨折している場合があります。後遺症として指が変形することもあります。
テーピングは締め付け過ぎない
テーピングは突き指を早く治すために必要な治療の一つです。指を固定することが目的なのですが、きつすぎるテーピングは、血液の循環を悪くしてうっ血し、症状が悪化してしまいます。適度な力加減による正しい方法でテーピングを行いましょう。
入浴
突き指をしても入浴はできますが、腫れがひどい場合は入浴を控えましょう。突き指で炎症を起こしているため、血行が良くなり過ぎると突き指の腫れは悪化します。突き指をした日や腫れがひどい時は長時間の入浴を控えて、シャワーに変更しましょう。
自己判断をしない
突き指の症状がひどい場合は早目に整形外科を受診しましょう。腫れがひどい・痛みが治まらない・患部の色が変色している場合は突き指ではない可能性があります。
正しい処置は?
指を心臓より高い位置に上げる
心臓より高い位置に突き指している指を上げると血行が良くなります。血行が良くなると突き指が早く治ります。
指を曲げない
突き指をしている指を曲げないよう固定しましょう。応急処置として、手の平側に割り箸などを当ててテープで固定し、指が動かないようにしましょう。
安静にする
突き指をした場合はとにかく安静にすることが大切です。腫れがひどい場合は突き指ではなく骨折などが原因の場合があります。
まとめ
誰もがなる可能性がある突き指ですが、迅速な応急処置で治療期間が短くなります。突き指をしている指が腫れている場合は正しい応急処置を行い、早目に受診をしましょう。早期の受診が治療をスムーズにし、後遺症が軽くなります。