足の捻挫と言えば、足首をイメージすることが多くあります。ところが、足の捻挫にはリスフラン関節と呼ばれている部分の捻挫があり、主に足の甲が痛むことになります。捻挫をしたときの対応方法にはいくつかありますが、今回はテーピングについて紹介します。
リスフラン関節の捻挫
リスフラン関節は、足の指と足の甲をつないでいる関節部分です。ここを捻挫してしまうと、足の甲が痛み、歩くのが非常に苦痛になります。
捻挫は、基本的に安静を保って回復に努めますが、どうしても安静にできない場合、テーピングなどの補助を行ない、負担を減らしてあげる必要があります。
アイシングなどの方法でも痛みを緩和させることができますが、動いているうちに熱を持ってしまうと、痛みがぶり返してしまいますので、テーピングによる補助がお勧めです。
テーピングは動くギプスとも呼ばれており、負担を軽減させるには最適です。
テーピングは8の字で
足の甲を捻挫したときに行なうテーピングは、5cmから10cm幅のテープを使うことが一般的です。
足の甲を補助するためのテーピングは8の字を描くようにすることが基本です。足の親指の付け根からテープを貼っていき、外側からかかとを回って足の親指に戻ってくるような形です。
このとき、テープがアキレス腱に掛からないように注意しましょう、動きを妨げる要因になってしまい、体の別の部分に負担がかかってしまうことになります。
この基本を抑えたら、リスフラン関節を捻挫したときのテーピングは非常に簡単なものになります。
基本テーピングをする前に、リスフラン関節を足の甲からくるっと一周してテーピングを行ないます。その後、少し下の部分で同じようにテーピングを行ないます。
ちょうど二重の横線が入っているような形になります。その後、先に紹介した足の甲の基本テーピングを行なってあげると、終わりです。
テープの種類は目的に応じて選ぶように
テーピングテープにもさまざまな種類があります。伸縮性のテープもあれば、非伸縮性のテープもあります。キネシオテープと呼ばれる筋肉の補助をしてくれるテープもあります。
自分の体質やどのように動くのかを考えてテーピングテープを選ぶようにしましょう。比較的激しい運動を行なうならばキネシオテープがお勧めです。
最後に
テーピングやアイシングは、捻挫のときの応急処置です。自己流の手当では完治を遅らせる可能性もあります。医療機関でしっかりと診断を受けて、きちんとした処置を受けるようにしましょう。
また、テーピングの方法は目的や行動に応じて異なるので、普段、どのように動くのかなどを医師に伝えて効果的なテーピング方法を確認しておきましょう。