
赤ちゃんや幼児は、母親からの免疫がなくなる頃や、保育園・幼稚園へ行き始めた頃、突然、熱を出したり、頻繁に風邪を引いたりして、心配な事が多いですね。
特に、高熱がなかなか下がらないと心配もマックスになりますね。今回は、赤ちゃん(幼児)の高熱が下がらない原因と対処法についてまとめます。
目次
原因
外部からウイルスや細菌が侵入すると、体の免疫機能がウイルスや細菌をやっつけるために高熱を出します。通常の風邪は、1~2日で熱は治まります。高熱が3日以上続く場合は、その他の病気の可能性が考えられます。
ウイルス感染症
普通の風邪のウイルスとは異なるウイルスの感染症である可能性があります。乳幼児期に罹りやすいウイルスによる感染症には、いろいろありますが、そのうちのいくつかを挙げます。
突発性発疹
ヒトヘルペスウイルス6やヒトヘルペスウイルス7の感染によって、突然、38.5℃以上の発熱があり、熱が下がった後、淡い発疹が全身に出る病気です。2歳くらいまでの乳幼児が大体罹るといわれています。中には、感染しても症状が出ない子もいるようです。
ヘルパンギーナ
コクサッキーA群ウイルスの感染によって38~40℃の高熱が2~3日続き、口の中やのどの奥に水疱状の発疹ができ、痛みを伴います。6~8月に流行することが多い夏風邪の一種で、4歳以下の乳幼児が発症しやすい病気です。
口内に水疱ができるため、痛くて食事が取れず、食欲が落ちてしまうことがあります。同種のウイルスによる感染症に手足口病がありますが、ヘルパンギーナは手足には発疹ができません。
発熱が長引く場合は、髄膜炎を合併している可能性もありますので、早急な受診が必要です。
RSウイルス感染症
RSウイルスの感染により、風邪様症状を引き起こします。冬に流行ることが多く、2歳までにほぼ100%の幼児が感染するといわれています。初感染では症状が重くなりやすく、乳児期の感染は、気管支炎や肺炎となることが多く、注意が必要です。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスの感染により、発熱、全身倦怠感、関節痛などの症状が引き起こされる感染症です。
赤ちゃんの場合は、40℃以上の熱が2~5日ほど続き、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの他にも、ほっぺたが真っ赤になっている、ぐったりしている、食欲がない、ぐずり続けて機嫌が悪い、泣き方がいつもと違うなどの症状がみられます。
6歳以下の子どもがインフルエンザにかかると、重症化しやすくインフルエンザ脳症や熱性痙攣などを合併する恐れがありますので、十分注意が必要です。
麻疹
麻疹ウイルスの感染により、咳、鼻水、目やになどの症状とともに、38℃以上の高熱が出て、上がったり、下がったりします。かゆみを伴う発疹が、口の中や全身にあらわれます。治るまでに大体10日ほどかかります。
とても感染力が強く、特効薬はないため、重症化すると命にかかわることもあります。予防接種を受けて、予防することが重要です。
細菌性感染症
溶連菌感染症
A群溶血性レンサ球菌の感染により、38℃以上の発熱、のどの痛み、舌にブツブツとした小さな発疹(イチゴ舌)、全身にかゆみを伴う小さな発疹があらわれます。熱が治まると、手足の皮が剥けてきます。
幼稚園や保育園、小学校で流行しやすい感染症です。抗生物質を服用すると3日くらいで症状が治まりますが、菌はまだ体内に残っているため抗生物質は10~14日間は服用を続ける必要があります。
しっかり治さないと、急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こす可能性があります。
川崎病
0~4歳の乳幼児に多く、全身の血管が炎症を起こす原因不明の病気です。心臓に酸素と栄養を送っている冠動脈にこぶができることがあります。
こぶの内側に血栓ができ血液の流れが悪くなると、心臓に十分酸素と栄養がいかなくなり、心筋梗塞を起こして、命にかかわることがあります。特に1歳前後の赤ちゃんがかかりやすいといわれています。
39~40℃の高熱が5日以上続き、数日して白目が充血し、全身に赤い発疹があらわれ、唇は荒れて出血、舌も赤くブツブツができます(イチゴ舌)。首のリンパ節の腫れもみられます。
対処法
病院へ行く
高熱が3日以上続いている場合は、ただの風邪でない可能性がとても高いため、病院でしっかり診察してもらいましょう。
また、発熱して、元気なくぐったりしている、口から水分が摂れない、唇が乾いておしっこの量が少ない、またはおしっこが出てない、咳や嘔吐、下痢などの症状がひどい、痙攣を起こしたなどの場合も脱水症状、脳への異常が起きている可能性もあるので緊急で病院を受診しましょう。
高熱でも活気があり、母乳やミルク、離乳食がしっかり摂れているようであれば、自宅で様子を見ることも可能です。その際は、以下の2つの方法で対処しましょう。
水分補給をする
赤ちゃんは、大人に比べて体内の水分の割合が多くなっています。そのため発熱すると脱水症状になりやすいです。乳児用のイオン飲料や果汁、麦茶、湯冷ましなどで水分補給をしっかりしましょう。
体を冷やす
熱を下げるには、濡れたタオルで首の付け根やわきの下、足の付け根を冷やすと効果的です。赤ちゃんの場合は、体温調節機能が未発達なので、冷やしすぎると体温が下がりすぎてしまうので注意が必要です。
まとめ
赤ちゃんや幼児の様態は、急激に変化する場合がありますので、注意深く観察することが重要です。高熱がなかなか下がらない場合は、早期に病院で医師の診察を受けるのが安心ですね。