
体を清潔に保つだけではなく、ゆっくりお湯につかることで心も体も癒してくれるお風呂。疲れて帰ってきたときなどに温かいお風呂につかるのは本当に幸せですよね。
日頃の疲れやストレスからか、なんとなく頭が痛いときなどにも、お風呂に入るとスッキリするような、ほっとするひとときのおかげで痛みも和らぐような…。
でもちょっと待ってください。その頭痛、本当にお風呂で和らぐのでしょうか?ここでは、頭痛のときにお風呂に入ると和らぐか、それとも、ひどくなるかについてまとめていきたいと思います。
お風呂の効果は?
お風呂に入る目的は、もちろん体を清潔にすることです。ですが、それ以外にも、お風呂は体や心の健康に大きく関わっています。
温熱効果
体があたたまることで血管が広がり、血行を促進します。血流が良くなることで、疲労物質を除去し、肩こりなどをほぐします。
「熱めのお湯(42℃以上)」につかれば交感神経を刺激し、心身を活動的にします。また、「ぬるめのお湯(39℃以下)」につかることで、副交感神経を刺激し、心身を落ち着かせ、リラックスさせます。
浮力効果
地球には重力がありますから、私たちの足腰にはいつも体重がかかっています。お風呂に肩までつかると、水の浮力によって体重は10分の1になります。体重を支えている足腰や関節、筋肉の負担を軽減し、リラックスやストレス解消になります。
頭痛の仕組みは?
頭痛の原因は大きく分けて2つあります。
血管の収縮による頭痛
頭全体が重苦しく痛むような頭痛です。頭の血流は、心臓から上へ押し上げられているのですが、その途中にある首や肩の血管が緊張などで固まってしまい、血管が収縮することで起こります。これを「緊張型頭痛」と呼びます。
血管の拡張による頭痛
こめかみの周辺がズキズキと脈打つように痛みます。ストレスや睡眠不足など、何らかの理由で、血管が拡張することで起こります。いわゆる「片頭痛」のことで、「拡張型頭痛」とも呼ばれます。
お風呂は頭痛を和らげる?
さて、もう一度、お風呂は頭痛を和らげるか、を考えてみましょう。お風呂の効果には「血管を拡張し、血行をよくする」というものがあります。一方で、頭痛の原因は、「血管が収縮すること」と「血管が拡張すること」です。そうですね。頭痛は「お風呂に入ると和らぐものとひどくなるものの2通りがある」のです。
緊張型の頭痛の場合は、血管が収縮することで起こるものですから、血管を拡張する効果のあるお風呂に入ることで軽減が期待できます。ぬるめのお湯にゆっくりとつかって、全身の血行を促し、心も体もリラックスさせてください。きっと、頭痛も和らいで、すっきりとした気分でお風呂からあがれます。
一方、片頭痛の場合は、血管が拡張し、血流が流れすぎることで起こるものですから、血管を拡張させるお風呂は、かえって頭痛をひどくしてしまうのです。
ですので、この場合はお風呂を控えるようにしましょう。また、サウナなども体の血行をよくしますから控えるようにしてください。片頭痛が起こったときには、お風呂はなるべく控え、どうしても入りたいときには、シャワーなどで済ませるようにしましょう。
また、突然ハンマーで殴られたような激しい痛みの頭痛が起こったときには、「くも膜下出血」の可能性があります。この病気は、脳の中で突然出血が起こる病気ですから、絶対にお風呂に入ってはいけません。すみやかに病院へ行き、お医者さんに診てもらってください。
最後に、拡張型の頭痛でも、片頭痛の原因とされるストレスや睡眠不足の解消には、お風呂はとても効果的です。片頭痛が起こっていないときには、しっかりお風呂に入ることで、片頭痛の原因の軽減が期待できます。
まとめ
頭痛には、お風呂にはいると和らぐものとひどくなるものがあります。どちらの頭痛かをしっかり見極めて、お風呂を効果的に活用できると良いですね!