朝、起きたての強い口臭に悩んでいる人は多いのではないでしょうか?口臭は病気が原因で起こる病的口臭と、日常生活の状況により起こる生理的口臭に分けられます。それぞれの口臭対策についてご紹介致します。
病的口臭の改善
胃腸障害や肝臓の機能が低下していたりする内臓疾患、慢性的な副鼻腔炎などの耳鼻咽喉科の疾患、歯肉炎や歯周病などの歯科の疾患のようにからだになんらかの病気が隠れている場合、通常の口臭とは異なる臭いや、いつもより強い口臭があると感じたりします。
気になる口臭があるようならば、健康診断などを受け、病気が重症化する前に早期発見することが大切です。病的口臭が原因であるならば、原因疾患の治療が行われれば、口臭は軽減されます。
生理的口臭の改善
持病などがなく健康な状態でも、日々の生活をしていく上で生理的に多少の口臭は発生することは自然なことですが、より強い臭いになってしまうこともあります。寝起きの口臭をはじめ、エチケットとしても口臭は抑えておきたいものです。
飲酒や喫煙による口臭対策
たくさんお酒を飲んだ翌朝の口臭は、自分でわかるだけでなく、部屋中に独特の臭いが充満していて、家族にも迷惑がかかるほどの強い臭いになることがあります。
アルコールを摂取すると、肝臓で分解され、アセトアルデヒドという物質が生成されます。
この物質は、血液に混じりからだじゅうをめぐり、汗などからも排出され体臭となり、肺からも呼気として排出され強い口臭の原因となります。
この口臭の軽減にはアルコールを摂取したままで寝てしまわないで、水などの水分を十分に飲んでから就寝するようにしましょう。
アルコールは脱水症状を起こす作用があり、朝起きたときに口の中が乾き唾液の分泌が少ないことにより口臭が増してしまうのを防ぐことと、アセトアルデヒドの濃度を薄めることにより、口臭の軽減につながります。
飲酒と同時に喫煙もする場合は、歯磨きをしないでそのまま寝てしまうことにより、たばこに含まれるネバネバ成分が歯に付着したままにしておくことで口臭は増します。
肺に含まれたニコチンやタールが呼気として排出されるだけでなく、口の中も渇きやすい状態になり、口腔環境が悪化します。
喫煙は血管を収縮させ、ビタミンなども失われてしまうことから、歯周病になるリスクが高くなります。
就寝前には、念入りに歯磨きをし、歯に付着したタールの成分を洗い流し、口の中の細菌も減らしておくことで、朝の口臭の軽減につながります。
自律神経の乱れによる口臭対策
人前で何かしなければいけなくなったときに、緊張から口の中がカラカラに渇いてしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか?
自律神経は、脳の視床下部からの指令で、呼吸、睡眠、血液などの循環、ホルモンの分泌、消化吸収、など自分の意思ではコントロールすることが困難なさまざまな調整を行っています。
自律神経には活動するための交感神経とリラックスするための副交感神経があり、日々の忙しさやストレスなどにさらされていると、自律神経の乱れが生じ、病気の引き金になってしまいます。
日常的に自律神経の乱れがあると、唾液の分泌が減少し、口臭も強くなります。日頃から、適度な運度や趣味など、自分に合った方法で、ストレスなどの軽減をすることが大切です。
まとめ
ダイエットや朝の忙しさから、朝食は食べないという人もいますが、空腹はより口臭が増してしまいます。食事の際、しっかり噛んで食べることにより、唾液の分泌が促され、唾液の浄化作用で口臭も軽減されます。
普段から口腔内の清潔を保つことと、十分な水分の摂取を心がけることで、呼気から排出される強い口臭も軽減されます。