寒くなってくると気になるのがあかぎれです。とくに水仕事の多い方や主婦の方には深刻な悩みですよね。手や足は日ごろ頻繁に使う機会があるため、仕事や家事を含めて避けられないのも事実です。そこで、今回は、あかぎれにステロイドは効果的なのかについて、正しい使用法とともにご説明したいと思います。
あかぎれにステロイドは使える?
ステロイドというと強いお薬というイメージをもたれている方も少なくないと思います。「ステロイド=副作用」があると聞いたこともあるかもしれません。
しかし、正しい使い方をすればステロイドはあかぎれにも効果を発揮してくれるのです。正しい知識を身に着けてあかぎれの改善を行いましょう。
冬になるとできてしまうヒビやあかぎれ。これはいったい何なのでしょうか。冬場に乾燥すると、お肌の水分量が減ってしまいます。夏は汗や皮脂が多く分泌されるため、皮膚を保護する天然のクリームを自らが作っている状態です。
しかし、冬場の乾燥によってこの保護膜がなくなってしまうことで、お肌が潤いをなくし、表皮にひび割れが入るヒビ、そして、さらに乾燥が加速し、ひびが深くなることであかぎれができます。
あかぎれはお肌の表面近くにある表皮のさらに深く、真皮にまで傷が達しているため、出血や痛み、治りにくさをともないます。ステロイドには、抗炎症作用があるため、あかぎれによる炎症やかゆみの改善に効果があるのです。
ステロイドの正しい使い方は?
先にも述べましたが、ステロイドというと、強い、または副作用があるというイメージも少なくありません。しかし、それは点滴など内服薬による影響や、長期間にわたる使用、多量など用法・用量によって異なります。
あかぎれの治療には、外用薬を用いるため、内服薬より影響がはるかに少ないといえます。ステロイド外用薬は市販では手に入らないので、きちんと医師の処方に基づいて出されます。その際に、きちんと処方通りの分量と使用回数を守ることが大切です。
この使用回数を守らず、大量に用いてしまった、長期間にわたって一日4本も5本も使用してしまったなどという方は、皮膚が薄くなったり、黒ずみなどがあらわれることもありますが、そうでなく局所的に患部に用いる分にはほとんど心配はありません。
正しい使用法は、1日1~2回、入浴後などの清潔なお肌にしっかりと保湿をしてから患部にのみ塗布することです。この順番を逆にすると、患部以外にもステロイドが広がってしまいますので重要なポイントです。
使用料の目安としては、大人の手2枚分に対し、人差し指の先程度の量で充分ですので、あかぎれですと小さな範囲なので、ごく少量でいいでしょう。
まとめ
冬場に辛いあかぎれ。ステロイドは深刻なあかぎれや、かゆみや出血をともなうあかぎれに効果的です。使用量と使用方法をきちんと守って、あかぎれをきれいに治しましょう。