一日中元気に遊んでいた赤ちゃんが、夕方になって赤い顔をしている。おかしいと思い、抱き上げてみると「あれ、何だか熱いぞ」となると大変です。
「ああ今日は土曜日だからもう病院は終わっている、明日もお休みだけどどうしたらいいの?」と慌ててしまうお母さんも多いのではないでしょうか。救急に行こうかどうしようかと悩むところです。
でもちょっと待ってください。熱が出ただけでは、急いで病院へ行かなくても良いときがあります。それはどんなときでしょうか?詳しく見ていきましょう。
熱が高くても様子を見て良い場合
赤ちゃんは、お母さんの免疫抗体が切れる5-6ヶ月から、3歳くらいの間に何度も熱を出します。熱が出る主な原因はウイルス性の風邪です。
ウイルスが赤ちゃんの体に入ってくると、それをやっつけようと熱発します。するとウイルスが嫌いな環境になり、赤ちゃんの免疫抗体が活発になって、病気に打ち勝つことができるのです。
熱が出ること自体は悪いことではなく、体が丈夫になる過程だと思ってください。たくさんのウイルスと闘えばたくさんの抗体を持つ丈夫な体になっていくのです。
比較的元気で食欲もあり、数日で回復するようなら心配ありません。高い熱で脳に損傷を与えることもありません。普通の風邪なら元気なことが多いのです。
熱の高さよりも大事なことは、赤ちゃんの様子です。以下に、注視すべきポイントを挙げておきます。
- 水分がとれている
- おしっこも出ている
- 夜眠れる
- 昼も普通に遊んでいる
- ぐったりしていない
このように熱が高くてもとくに変わった様子がなければ、心配はないでしょう。元気に過ごしていても念のため家の中で静かに過ごし、嫌がらなければおでこや脇の下、太ももの付け根などを冷やしてあげましょう。
病院へ行った方が良い場合
高い熱が3日以上続き元気がなくなってくるようなら病院で診てもらってください。風邪が原因でない場合や合併症を起こしている場合もあります。
- 咳
- おう吐
- 下痢
- 頭痛
- けいれん
- ぐったりしている
- 発疹がみられる
- 耳を痛がる
熱以外にこのような症状が出たら早めに受診しましょう。他にも食欲がない、水分を欲しがらない、おしっこが出ていないようなら脱水症状が起きている可能性もあります。
このような時には、病院で適切な処置をしてもらってください。生後3か月未満の小さい赤ちゃんはとくに注意が必要です。
まだ、お母さんの免疫抗体があるこの時期に熱発するのは、ウイルスが原因でない場合が考えられます。小さくて抵抗力がないので急激に悪化することもあります。早めに病院へ行きましょう。
まとめ
赤ちゃんに熱があるのでに元気な理由を解説してきました。急に赤ちゃんが熱を出して困っているお父さん・お母さんの力になれればと思います。