人間というのは不思議なもので、怪我や病気をしてから健康の大切さに気づくものです。特に普段は意識せずにいる部分が、いざ病気などになると、非常に不便なものです。今回紹介する病気は主に足に関する病気です。心当たりがないかチェックしてみましょう。
痛風
足の病気で一番メジャーな病気である痛風は、「風が吹いても痛みがはしる」ことから病名が、名付けられたなど諸説ありますが、生活習慣、特に食生活が大いに乱れていると罹りやすい病気です。
症状が表れるのは足の親指が代表的ですが、アキレス腱、股関節、手の関節など症状が表れる部位に区別がないこともあります。
原因としては血中の尿酸値の値が高いと痛風を発症します。尿酸値が高くなるものとして、ビールやエビ、レバーなどプリン体が多いものが飲食後に尿酸値が高くなることが知られています。
適度な量であれば問題ありませんが、過剰摂取していると、痛風になってしまうかもしれません。食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
また、痛風についてもっと詳しく知りたいという方は、下記のページをご覧ください。
外反母趾
病気というイメージは少ないかもしれませんが、外反母趾(がいはんぼし)は足の骨に関する病気です。原因は、自分の足に合わない靴を履いていることや、偏平足になっている人が罹りやすい病気です。
症状は、足の親指の骨が内側に向けて変形しているのが特徴です。つま先が細い靴を履いていると健康な足でも外反母趾になってしまうリスクが非常に高く、できれば自分の足にフィットする靴を履くことをお勧めします。
予防方法には、足の指を開いて閉じてを繰り返す体操があります。1日に10回程度を目安に行なうと外反母趾の予防に役立つでしょう。
慣れてきたら、ある程度回数を増やしていくと、ふくらはぎの筋肉も刺激されるので、冷え性などの改善にもつながっていきます。
モートン病
一般的にはあまり知られていない病名かもしれませんが、実はここ最近で増加傾向にある病気ですので紹介させていただきます。
昨今、ランニングブームが起きてから目立つようになってきた病気です。症状は、足の人差し指と中指の付け根部分に痛みがある病気で、つま先立ちをしている人がなりやすい病気として知られています。
中年以降の女性に多いとされていましたが、ランニングをする人が増えたことで、自分に合っていない靴を履いてランニングを行なう、慣れていないのに長距離を走るなどによってつま先に負担がかかり、モートン病になってしまうケースも増えてきています。
モートン病は、つま先に過度な負担がかかることによる神経障害の一種です。治療には3ヶ月以上かかることも珍しくありませんし、治療中は原則として、一切の行動が制限されます。無理な運動で負担をかけていないか、見直してみましょう。
最後に
他にも足に関する病気はさまざまにあります。ある程度共通しているのは、症状として痛みが伴うことです。
その痛み方は炎症によるものか、神経に由来するものかなどがありますが、よく言われているように痛みは、体が何らかの異常を訴えている証ですので、痛みが出ているときは無理をせずに安静にすることが重要です。
様子を見て症状が改善されないなら、医療機関へ相談するようにしましょう。