
子供の頃、学校の耳鼻科検診で「耳垢」の項目にマルを付けられたことはありますか?耳垢が溜まると耳の穴を塞いでしまい、聞こえが悪くなります。
最近、「耳が詰まった感じがする」、「耳の奥でジーというような音がする」といった症状があるようなら、耳垢が溜まって塞がっているかもしれません。
今回は、そんな耳垢について、特に耳垢が臭い時にはどんな原因が考えられるにかについて見ていきましょう。
耳垢栓塞を発症しているかも?
耳垢が溜まって、耳の穴が塞がることを「耳垢栓塞(じこうせんそく)」といいます。外耳道と呼ばれる耳の穴の入り口付近は軟骨から出来ています。
その部分をおおう皮膚には耳毛と耳垢腺という汗腺の1種があります。耳垢はもともと皮膚の上皮です。
通常は耳毛によって外へ出るようになっていますが、溜まりすぎたり、綿棒などで奥へ押し込んでしまうと耳垢栓塞になってしまうのです。
耳垢腺の分泌量によって、耳垢がカサカサだったりベタベタだったりします。ベタベタしていると少し臭うこともあります。これは体質なので人それぞれ違います。
耳垢栓塞が起きても無症状の場合がほとんどなのですが、たまに以下のようなことが起こることがあります。
- 耳が詰まったような感覚
- 耳痛
- 耳鳴り
風呂での洗髪や、プールで水が耳に入ると耳垢がふやけて大きくなり、急に耳が詰まることがあります。
放っておくと耳垢が固まって取れなくなり、入り口付近を掻くと臭いにおいもしてきます。そうなると自分で取り除くことは無理なので、耳鼻科へ行って取ってもらいましょう。
耳垢栓塞の治し方は?
耳鼻科では、ピンセットや吸引管で吸引して耳垢を取り除きます。固まっていたり奥に張り付いているときは、水鉄砲のような器具で水を入れて洗って取ります。酷いときは、耳垢を溶かす薬を使います。
その場で薬を耳に入れ、15分ほどふやかしてから洗って取る場合と2-3日薬を家で差してから取る場合があります。こうすると頑固な耳垢も、痛みをともなうことなく除去できます。
しかし、何年もそのままにしておいた高齢者や慢性の中耳炎などの疾患がある人は、何回かに分けて処置していきます。その場合は臭いを発する場合もあります。
家庭での耳掃除
よくお風呂上がりに、毎日綿棒で耳の中を綺麗に掃除するという人がいますが、それはあまりよくありません。
耳の穴の皮膚は非常に薄く、傷付きやすいところです。そこを何度も繰り返してこすると皮膚が荒れて痒みが出たり、傷つけたりしてしまいます。
普通は自然に出てくるはずの耳垢を、綿棒で奥へ押し込んでしまうこともあります。家庭での耳掃除は、月に1-2度、入り口をそっとするくらいで十分なのです。
ただ耳から液が出てきたり、朝起きると耳の入り口が毎日汚れてしまうようなら、他の耳の病気かもしれません。早めに耳鼻科を受診しましょう。
その他の注意点
学校の耳鼻科検診で耳垢の項目にマルを付けられ、受診カードを持ち帰ったことがある子供も多いと思います。
「耳垢くらい家で取れば問題ないだろう」と思っているお母さんも多いかと思いますが、耳鼻科の先生は、耳垢を取るためだけにマルをつけているわけではありません。
「耳垢で鼓膜の様子が見えないため、何か疾患があったら困るので受診しなさい」という意味も含めてつけているのです。お子さんが受診カードをもらってきたら、必ず耳鼻科に行きましょう。
まとめ
今回は、耳垢が臭い原因について解説してきました。耳垢で気になることがある方は参考にしてみてくださいね。