
最近は、携帯からイヤホンで音楽を聴く人が多く見られます。イヤホンは音が周りに洩れることが少ないし、簡単に自分の世界に入り込めるので便利なものです。
しかし、ずっと続けて使っていると耳に違和感を覚えることもあります。今回は、イヤホンと耳垢の関係性について調べてみました。
イヤホンは耳のどこまで入る?

私たちの耳は、外側から3つの部分に分かれています。外に飛び出しているところから鼓膜の前あたりまでを「外耳」、鼓膜までの間を「中耳」、その奥を「内耳」と呼びます。
外耳には、「耳介」と耳の穴の入り口から奥に続く「外耳道」があります。外耳道の入り口である軟骨部には、「耳垢腺」や「皮脂腺」、「耳毛」が存在しています。
外耳道は外から入ってきた音を空気振動として奥の鼓膜に伝える役割があるため、一般的なイヤホンは、この外耳道の入り口部分まで入れることで、充分に音楽などを聴くことが出来ます。
イヤホンと耳垢の関係

耳垢は、外耳道にある耳垢腺や皮脂腺からの分泌物と剥がれ落ちた外耳道の皮膚などが混じり合ってできています。
外耳道には深部の鼓膜側から外側に表皮が移動する作用があるため、剥がれ落ちた表皮は奥にたまることがありません。
普通はここで耳垢腺や皮脂腺からの分泌物と混じり合って自然に外へ出ていきますが、この時入り口部分にイヤホンがあると、耳垢が外へ出ることができずにそこに溜まった状態になります。
短時間ならそれほど問題になることはありませんが、イヤホンの装着が長時間にわたるようなら、耳の中が湿ってきたり耳垢がベタベタしてくることもあります。
イヤホンを使用するとベタベタ耳垢になるの?

耳の中が湿るのは耳の中にあるアポクリン汗腺からの分泌物が原因になります。このアポクリン汗腺が多くある人は高い確率で耳垢が湿っています。
しかし、耳垢がカサカサな人でもアポクリン汗腺が多くある人もいます。アポクリン汗腺の活動は一定の休止期間があるため、いつも湿っているわけではありません。
日本人の約8割の人がカサカサした耳垢になりますが、残りの約2割の人がベタベタした「アメミミ」と呼ばれるベタベタ耳垢になります。
このように湿った耳垢はその人の体質になるため、普段何もない時はカサカサ耳垢で、イヤホンを使用している時だけ耳垢が湿った感じがするのは一時的な現象になります。
イヤホンを使用するときに気をつけること

耳の中の皮膚は他の場所に比べてみると、大変薄くなっています。そのため少しの刺激でかゆみが出たり、外耳道を傷つけたりしてしまいます。
イヤホンを使用するときは、爪などで皮膚を傷つけないように注意しましょう。傷に細菌が入り込んで外耳道炎を起こすこともあります。
また、長時間の使用も耳の中に湿気がこもり、耳垢がベタベタして細菌が増えやすい状態になってしまいます。イヤホン自体も清潔を保つようにしましょう。
まとめ
耳の中は自分で覗くことができないため、何か不具合が起こるとひどくなることもあります。かゆみや痛みが出るようなら、早めに耳鼻科の診察を受けるようにしましょう。イヤホンの使用も長時間を避けて、耳を傷つけないようにしましょう。