
耳垢は誰にでもあるものですが、人によって色ややわらかさが違います。黄色っぽい耳垢が一般的だと思われがちですが、黒に近い色の耳垢もあります。今回は、耳垢が黒いのは病気なのかについて、詳しくみていきたいと思います。
耳垢のでき方とその役割
耳垢は、普通に読むと「みみあか」ですが、医学的には「じこう」と呼び、耳の中にある耳垢腺や皮脂腺からの分泌物と剥がれ落ちた外耳道の皮膚が混じり合って出来ます。
また、耳垢は単に耳のカスだと思われがちですが、実は殺菌作用や外耳道を保護する働きがあると言われています。
その他にも外耳道には自浄作用、すなわち外耳道の深部から外に向かって耳垢が移動する作用があり、自然と耳の奥から徐々に押し出されてくるため、無理をして取ろうという必要はないわけです。
耳垢の種類
耳垢にはその性状によって、大まかに2種類に分けられています。それは、カサカサした「乾性耳垢」とベタベタした「湿性耳垢」です。日本人は約9割の人が乾性耳垢と言われていますが、世界的には湿性耳垢がほとんどになります。
耳垢が黒い原因
耳垢は黄色っぽいものや茶色、白色、黒色の色があります。普通の耳垢は白から黄色っぽいものが多くなります。
ですが、新生児ではじめて耳掃除をしたときなどに、黒い耳垢が出ることがあります。
これはお母さんのお腹の中にいたときの羊水が耳に入って黒い耳垢になった場合がほとんどなので、特に心配はありません。
大人の耳垢が黒い場合は、耳の中に傷が出来て血が出て固まったものが黒い耳垢になって出ることがあります。また、高齢者の場合、長い間耳垢をそのままにしておくと黒くなることもあります。
耳の皮膚はとても薄くなっているので、少しのことで傷がつきやすくなっています。耳には自浄作用があるので、頻繁に耳掃除するのはかえって良くありません。
ですので、1カ月に1〜2回程度、入り口をそっとするだけで充分です。気になるようなら、耳鼻科で診てもらいましょう。
耳垢栓塞の治療
耳鼻咽喉科では、耳垢を専用の器具で摘出したり吸引器で吸い取ったり、人肌に温めた水を耳に入れてキレイにしたりします。奥でかたまってしまった場合は、耳の中に耳垢を溶かすお薬を入れてから処置します。
耳垢を取るくらい家でできると、無理をして取ろうとすると耳の中を傷つけたり、耳垢を奥に押し込んでしまうこともあります。
耳垢がたまることで耳の皮膚が炎症を起こしやすくなったり、耳鳴りがしたり聞こえが悪くなることもあります。また、耳垢除去は医療行為ですので、躊躇せずに耳鼻咽喉科に行きましょう。
まとめ
日本人は耳掃除が大好きな民族です。耳掻きもさまざまな種類もありますが、耳掃除をしすぎると外耳道炎などの原因になることもあります。
特に夏場はかゆいから掻く、掻くからますますかゆみが出るという悪循環にもなりやすいのでかゆみが出たら早めに耳鼻咽喉科の診察を受けましょう。