
耳の中の臭いって普段はあまり気にしませんよね。それに自分で確認するには少しわかりにくい場所でもあります。でも、実は耳って汗の分泌も多くて、油断すると臭いやすい場所なんです。
知らないうちに臭っていることもありますし、また、思わぬ病気が隠れていることもあるかもしれません。ここでは、耳の中が臭いときの原因と対策についてまとめました。
目次
原因は?
耳の中が臭う原因は、病気と関係ないものと病気によるものの2つに分けられます。
病気と関係のないもの
まずは、病気とは関係のない原因を見ていきましょう。
皮脂腺によるもの
耳の中には「アポクリン腺」という臭いの強い汗を出す汗腺があります。ここから出る分泌物が多いと、耳の中がべたつくようになり、細菌も繁殖しやすく、臭いの原因となります。
しっかり洗っていない
耳の後ろ、しっかり洗っていますか?耳は「洗い忘れの多い体の部分第一位」といってもいいくらい、洗い忘れが多いんですよ!
でも、耳の後ろには皮脂腺や汗腺が多く集まっていて、しっかりと洗っていないと臭いやすい部分でもあるのです。お風呂に入ったらよく洗っておきましょう。
また、お風呂に入った後、耳の中の湿気をそのままにしておくと、細菌が繁殖して臭うようになってしまいます。お風呂から出たら、綿棒などで水分を吸い取って置きましょう。
加齢臭
加齢臭の原因は、主に「ノネナール」という皮脂の成分なのですが、これが耳の後ろから分泌され、先ほどの「アポクリン腺」から分泌される汗と混ざると、酸化してより強い臭いとなってしまいます。洗いすぎはかえって臭いを強くしてしまいますが、それでも耳の後ろは清潔に保っておきたいですね。
病気によるもの
次は、病気が原因と考えられるものを見ていきましょう。
中耳炎
鼓膜の奥には中耳と呼ばれる部分があります。風邪やインフルエンザなどで免疫力が落ちてしまったときに、この中耳に喉の奥から、インフルエンザ菌のような細菌に感染することがあります。耳の周囲に腫れや痛みがあり、発熱も伴います。炎症がひどくなると出る膿の臭いで耳が臭くなります。
外耳炎
耳の入口から鼓膜に至るまでの部分を外耳といいます。耳掃除などをしたときにここを傷つけると、そこから「細菌」や「真菌(カビ)」が繁殖し、炎症を起こすことがあります。
また、お風呂や水遊びをしたときに入ってしまった水をそのままにすることで、同じように細菌や真菌が繁殖しやすくなりますし、中耳炎を起こしたときの膿や点耳薬の刺激によっても炎症を起こしてしまうことがあります。
この症状が悪化すると腫れや痛み、かゆみが出て、膿の混じった耳垢がにおい、耳が臭くなります。
先天性耳瘻孔
耳の周りの皮膚に生まれつき小さな穴が空いていることがあります。そして、この部分が炎症を起こすことを「先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)」と呼びます。
穴の奥は袋状になっていて、分泌物や耳垢でできた臭いのある泥みたいなものが入っていることがあります。穴の周りを押したりすることで、これが外に出てきて臭います。
穴が開いていること自体は病気ではないのですが、ここが炎症を起こし、腫れたり、痛みが出るようになると治療が必要となります。
粉瘤
皮膚の表面が何らかの理由で奥に入り込んでしまい、小さな袋状になることがあります。そこに皮脂や常在菌の残骸など、本来なら汗で流れてしまうものが溜まってしまい、かたまりになります。
袋の口のように小さな開口部があり、そこを押すと中のものが出てきて悪臭を放ちます。「粉瘤(ふんりゅう)」は体のどこにでもできるのですが、特に耳の周囲はできやすいといわれています、
また、耳の粉瘤は、細菌や皮脂が溜まっている部分なので、非常に炎症を起こしやすく、大きく腫れて痛むことがあります。
対策は?
さて、この耳の臭い、対策はどうしたらよいのでしょうか?まず、自分でできる対策は「清潔にすること」です。
きちんと洗う
耳は汗や皮脂を分泌する腺が多く集まっている場所ですから、どうしても汚れやすく、臭いやすい場所なのですね。ですから、まずはお風呂に入ったときにきちんと洗いましょう。それほど強くゴシゴシこする必要はありません。
石けんをつけたタオルで、マッサージもかねて、優しくクルクルと円を描くように洗います。また、石けんやシャンプーが残っていると、炎症の原因にもなりますので、洗った後はしっかりとすすいでくださいね。
耳掃除は優しく、時々で大丈夫
耳掃除が大好きで毎日している人もいるそうですが、耳のためにはあまりよくありません。耳垢の原因となる皮脂やタンパク質を分泌する耳垢腺は、耳の入口から1センチくらいのところまでしかありません。耳垢は耳の入口のすぐ近くにしかたまらないのですね。
ですから、それほど神経質に掃除をする必要はないのです。あまり奥まで耳かきを入れたりせず、力を入れすぎないようにして、優しく掃除してください。
ベビーオイルをたらした綿棒でそっと掃除するのも効果的です。このときは、耳垢を奥へ押し込んでしまわないよう注意しましょう。
痛みや膿があるときは病院へ
細菌や真菌が繁殖して膿が出たり、痛みが強くなったりしたときは、すみやかに病院で診てもらいましょう。きちんと治療すれば数日で治るものが多いのですが、放っておいて重症化すると手術が必要となる場合もあります。
まとめ
耳は体の中でも臭いやすい場所です。汗や皮脂の分泌が多くなることで臭う場合もありますが、時には病気が隠れていることもあります。普段から清潔にし、痛みや膿が出た場合には、重症化する前に病院で診てもらいましょう。