
たまに耳の中がズキズキと痛むことはありませんか? 放っておくといつの間にか痛みが消えていたりもするので、放置しがちです。また、痛みによる原因は1つではありません。背景にはさまざまな原因があります。そんなわけで、今回は、ズキズキとした耳の中の痛みの原因や考えられる病気についてお話します。
どんな病気の可能性があるの?
耳には耳たぶなどがある耳の外側である外耳部分と、鼓膜までの筒状の内耳部分、そして鼓膜の内側を中耳と言います。中耳は鼻と喉の境の部分に、耳管と呼ばれる管でつながっています。
耳の外側が痛む場合は、外耳炎と言って、外側部分に炎症ができることで痛みを感じることがあります。原因は主に外傷性で、爪や耳かきなどでひっかいてしまうことが挙げられます。では、耳の中である、内耳・中耳に起こる痛みから考えられる病気は何でしょうか。
中耳炎
「小さい頃によくなった」という方も少なくないのでは、と思います。これは子供だけでなく、大人でもなりえます。中耳炎とは、耳の中から鼓膜までの間に起こる炎症で原因は喉を通って細菌が中耳に入ることです。
イメージとして、耳の外から菌が侵入するのでは、と思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ほとんどが喉を通り、体内で起こります。
神経痛
後頭部を走る神経で、筋肉の緊張状態が続き、神経を圧迫した際などに後頭部や耳のうしろ部分に痛みを感じることがあります。
気圧差による圧迫
飛行機に乗っている時や、高い山に登った時、海深くもぐった時に起こる耳が詰まったような痛みです。これは通常中耳と鼻・喉は、耳管という管でつながっています。
この管を空気が通ることによって外と同じ空気圧に保たれているのですが、急激な圧力の変化についていけず鼓膜が内側に押し出されることで痛みが生じます。
どう対処するのがいいの?
上に挙げた痛みの原因を予防、または対処するにはどのようにすれば良いのでしょうか?
中耳炎の場合
まず、中耳炎ですが、鼓膜に穴が開いていない限り、菌は喉を通って中耳に入ってきます。したがって、風邪をひかないこと、ひいても鼻をすすりすぎないことが大切です。そして、もし中耳炎になってしまったら、すぐに病院に行き、抗生物質をもらいましょう。
すぐに行けない場合は、保冷剤をタオルでくるむなどして患部を冷やしてください。少し痛みがやわらぎます。熱や激しい痛みを伴う際は、鎮痛解熱剤を飲み安静にしましょう。
神経痛の場合
神経痛は、同じ姿勢をずっと保たず、たまには体制を変えてみたりとこまめに体を動かすことが大切です。そして、神経痛になってしまったら、冷やさずに温めて、神経に影響を及ぼす肩や首回りの筋肉の血行を良くしてほぐすことが大切です。
気圧差による痛みの場合
気圧差による痛みは、起こってしまったら仕方がないので、耳抜きをして対処します。内側に入ってしまった鼓膜を再び戻すために、鼻をつまんだまま空気を鼻に送ります。ツバを飲んだりしても治らない場合は、この耳抜きを試してみてください。
まとめ
さまざまな原因から起きる、耳の中の痛み。中耳炎がよく起こったり、抗生物質を飲んでも治りが悪いという方は、慢性中耳炎になっている可能性も考えられます。
鼓膜に穴があいて、そこから細菌が入り込んでいることによる中耳炎もありえますので、長引いたり繰り返すようなら、慢性中耳炎を視野に耳鼻科を受診してください。
早めの対応で、難聴などほかの症状も防ぐことにつながりますので、決して耳の中の痛みを放置しないでくださいね。