
お腹に激痛が走ったり、トイレにいけない時にかぎって起こったりする下痢。たまに起きては、猛烈に辛い思いをするものですが、なかにはそんな辛い下痢が何日も、何週間も続くことがあります。今回は、こうした長期的に続く下痢の原因として考えられるものをご説明します。
下痢ってどのようにして起きるの?

まず、下痢が起こるメカニズムです。下痢と聞くとすぐに「異常」や「病気」という言葉を思い浮かべるかもしれません。
しかし、下痢は体内に侵入したウイルスや、体にとって害のある物質を体外に排出しようとしている防御作用なのです。したがって、動物でも異物を口にした時などは、下痢状の便を排出することが見られます。
通常、食事をすると口から入ってきた食物や水分は胃に収まります。摂取した食べ物と水分が約3リットル、そのほか消化液が6リットル体内で出され、9リットルもの水分が腸に入ります。
このうち約7リットルは小腸で吸収され、残りが大腸で吸収され、これらの過程で便が形成されていきます。健康な便には60~70%の水分を含みますが、これ以上の水分量になると水っぽい下痢となって排出されるのです。
下痢から考えられる病気とは?
では、下痢にはどのような原因が考えられるのか見ていきましょう。
消化不良
油を多く摂りすぎると、油は消化吸収されにくいので、体外に排出されやすくなります。また、アルコールをはじめとした水分の摂りすぎも消化しきれずに下痢を引き起こします。加えて、早食いや暴飲暴食も消化のスピードが遅くなり、消化不良と下痢をもたらすことがあるので注意が必要です。
過敏性腸症候群
近年多く見られるのがこの病です。下痢または便秘、ガス溜まりなど、胃腸に関する不調をきたします。原因は解明されていないのですが、主にストレスや緊張、不安などで精神的なバランスが崩れることが原因ではないかと指摘されています。
クローン病
あまり聞いたことがないかもしれませんが、症状としては下痢や腹痛、食欲不振、体重減少、血便、肛門病変を引き起こします。
原因として、細菌やウイルスへの感染が挙げられますが、いまだ証明されてはいません。近年罹患する方が増えてきている病気もあります。
大腸がん
がんと聞くと驚くと思いますが、症状としては血便、下痢や便秘を繰り返す、腹痛など上記のものとあまり変わりません。特に女性のがんの死亡率の1位と、決して他人ごとではありません。また、初期症状はほとんどない怖いなのです。
まとめ
一般的に慢性的な下痢とされるのは、4週間下痢の状態が続くとされていますが、数日でも精神的に不快なもので心配になります。なかなか治らず、下痢が長い期間続く場合は、早めに消化器内科医のいる病院での診断をおすすめします。
最後に受診時に大切なことをお伝えします。食べたものが原因ではないか、生活習慣で変わったことはなかったか、何日ほど続いているのか、どのような時に下痢が起こるのかなど自分のなかでまとめ、きちんとお医者さんに訴えることが重要です。