
なんだか最近、ずっと下痢が続いているんだけど、どうして?と悩んでいるあなた、その下痢は、病気が原因かもしれません。今回は、下痢が続く原因となる病気をまとめます。
過敏性腸症候群
腸の検査や血液検査をしても炎症や潰瘍など明らかな異常が見られないけれど、腹痛を伴う下痢が長く続く病気で、20-30代の人に多く見られるといわれています。
原因は、主にストレスによる腸内のセロトニンの分泌異常が考えられています。
通勤、通学の途中や、電車の中で急に便意をもよおしたり、会議や試験の前になるとお腹が痛くなり、トイレに行きたくなるといった状態になり、毎日の生活に支障が出てきます。
症状としては、下痢が長く続くタイプの他に、下痢と便秘が交互に繰り返すタイプ、腹痛の後に大量の粘液が出るタイプ、ガス(おなら)が出てしまうタイプがあります。
これらの症状は、精神的なストレスや生活習慣の乱れによって引き起こされる場合が多いため、改善には、原因となっているストレスを取り除き、生活習慣を整えることが大切です。
潰瘍性大腸炎
大腸粘膜が炎症を起こして、びらんや潰瘍を形成する病気で、症状は、下痢が続き、粘血便、腹痛、発熱、体が怠い、体重の減少などがみられます。
発症は、20-30代の人に多くみられますが、50-60代の人も発症することがあります。なんらかの原因で、免疫システムが異常反応を起こし、自身の大腸粘膜を攻撃し、炎症を起こしてしまいます。
一旦よくなっても、数ヶ月から数年後に再発することがあります。治療は、症状に応じた薬物療法となります。
クローン病
クローン病は、潰瘍性大腸炎と同じように、粘膜にびらんや潰瘍を形成する病気ですが、その範囲が潰瘍性大腸炎は、大腸に限局しますが、クローン病は、口腔から肛門まで消化管のいたるところで発症する可能性があります。
最も病変が起こりやすいのは、小腸と大腸のつながる付近です。発症は、20代に多く、症状は、下痢が続き、腹痛、発熱、体が怠い、体重減少などがみられます。
免疫システムの異常反応によって、粘膜が障害され炎症を起こしてしまうのですが、なぜ免疫システムが異常反応してしまうのかは、解明されていません。
良くなったり、悪くなったりを繰り返します。治療は、症状に応じた薬物療法と食事療法になります。
感染性腸炎
細菌やウイルス、寄生虫などが腸に感染し、下痢や腹痛、発熱などを引き起こす病気です。ウイルス性腸炎は、代表としてノロウイルスやロタウイルスが挙げられ、冬に流行することが多いです。
細菌性腸炎は、サルモネラや腸炎ビブリオ、カンピロバクターなどが原因となり、夏に感染することが多いです。寄生虫としては、赤痢アメーバや鞭毛虫などがあります。
症状は、発熱を伴う下痢、腹痛、吐き気・嘔吐が多く見られます。特に、乳幼児や高齢者では、下痢と嘔吐で脱水を起こしやすいため、注意が必要です。
治療は、感染性腸炎は、自然に治癒する場合が多いため、症状に対する対症療法が主となりますが、重傷な場合や二次感染の恐れがある場合は、抗菌薬の投与も行われます。
まとめ
このように、下痢症状が続く場合は、病気が原因であることもあります。下痢、腹痛がひどい場合、血便を伴う場合、長引いている場合、いつもと違うなと感じる場合は、病院を受診しましょう。