足の裏の角質が固くなった部分…「魚の目??」、それとも「タコ??」と悩んでしまうことってありませんか?似ているようで、全く違う魚の目とタコは、治療法も全く異なります。2つの違いを比べてそれぞれの症状に合ったケアを行いましょう。
目次
魚の目ってなぁに??
魚の目とは、足裏や足指の皮膚の角質が部分的に厚くなって出来る皮膚の病変です。
魚の目はその名の通り、固くなった角質の真ん中に魚の目のような芯があります。「骨と骨の間」や「関節のくぼみ」など、奥にくい込みやすい場所に出来やすいです。
魚の目には芯があるため歩行などで圧力がかかると芯が神経を刺激して痛みを起こします。芯の部分が皮膚の内側に向かってくさび型に入り込んでいることが痛みの原因です。
正確には「鶏眼(けいがん)」と言います。また、魚の目は、症状によって3種類に分類されます。
硬性鶏眼
もっともよくみられるタイプで、表面には光沢があり角質を削ると芯が見えてきます。できる場所によって痛みは異なり、神経や血管を刺激するような場所にあると痛みは強くなります。
軟性鶏眼
ヒールの高い靴や、窮屈な靴によって指同士が圧迫された結果、指の間に出来た魚の目のことを言います。
粒状鶏眼
足底やかかとの部分に出来る小さな芯だけが確認できる魚の目で、周囲の角質増殖はほとんど見られません。
タコってなぁに??
タコは圧迫などの影響で角質が厚くなり、外側に盛り上がる状態を言います。
靴などによって摩擦や圧迫を受けた部分に出来やすいので、指の付け根や指の間、指の上側など「骨の上」に出来ることが多いです。長く正座をする人はくるぶしに座りだこが出来ることもあります。
硬くなった角質は黄色い色をしていて、よほど悪化してひび割れを起こさない限り痛みはありません。むしろ、角質が厚くなっているため感覚が鈍くなっているとも言えます。
魚の目とタコの違いは??
芯の有無を確認する
- 芯がある→魚の目
- 芯がない→タコ
どちらも圧力のかかった部分の角質が異常に厚くなった状態を指しますが、魚の目は皮膚の内側に向かってくさび型の芯が「点」となって出来ているのに対し、タコは圧力のかかった部分全体の角質が「面」となって外側に向かって厚くなります。
出来る場所によって見分ける
- 骨と骨の間、関節のくぼみ→魚の目
- 骨の上→タコ
痛みの有無で見分ける
- 痛みあり→魚の目
- 痛みなし→タコ
最後に
最後に魚の目とタコの予防法を紹介しておきたいと思います。魚の目もタコも原因は同じで、摩擦や圧迫により局所的に角質が厚くなることで発症します。
予防のためにはまず、その局所的にかかる圧力を緩和することです。いくつか例を挙げてみましょう。
- 足のサイズに合った靴を履く
- ハイヒールなどの極端に足の前半分が圧迫される様な靴は履かない
- 靴にインソールを入れ、足底からの衝撃を緩和させる
- 圧迫されやすい部分に保護パットを貼る
まずは、自分で出来る身近な事から実践して予防していきましょう。