
お腹の痛みと腰の痛み、何だか全然違うもののような気がしますよね。でも、原因は1つなのに、この2つが同時に起こるときがあるのです。では、何が原因となってに下腹部痛と腰痛が同時に起こるのでしょうか?ここでは、その原因として考えられる病気を紹介していきたいと思います。
目次
何の病気なの!?
体に何らかの異常があり、その症状として、下腹部と腰痛が同時に出ることがあります。また、通常なら、お腹の痛みだけが起こるような病気でも、進行したり広がったりすると腰の痛みを同時に引き起こすようになります。
ですので、お腹と腰、両方が痛むときには、早めに病院へ行ってしっかりと診てもらいましょう。それでは、代表的な原因を見ていきましょう。
腹部大動脈瘤
お腹を走る大動脈に何らかの理由で「瘤(こぶ)」ができることがあります。はじめは自覚症状はないのですが、瘤がだんだん大きくなってくると下腹部や腰に痛みを感じるようになります。
瘤が破裂してしまう「腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)」という状態になってしまうと命に関わることにもなりかねませんので、注意が必要です。
胃潰瘍・胃炎
普段は保護されている胃の粘膜が、胃液で溶かされてしまう病気です。範囲が胃ならお腹の痛みだけですが、潰瘍や炎症がすい臓にまで広がると、背中や腰も痛むようになります。
膀胱炎
膀胱は尿を貯めておくための器官ですが、この膀胱が炎症を起こす病気が膀胱炎です。はじめのうちは排尿の際に痛みを覚えるくらいですが、炎症が広がり腎臓にまで及ぶようになると腰痛も感じるようになります。
虫垂炎
盲腸にある虫垂という部分が炎症を起こす病気です。大抵は下腹部の痛みだけなのですが、まれに腰痛も同時に起きることがあります。
女性特有の原因も!?
女性は複雑な機能をもつ器官がお腹にありますから、様々な不調やそれに伴った腹痛がどうしても多くなってしまいます。ここでは、腹痛と腰痛が同時に起こる女性特有の病気を紹介します。
子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮にできる腫瘍のことです。これができると下腹部に鈍い痛みを感じるようになります。放置しておくと次第に大きくなり、子宮の壁を押し上げて背骨の神経を圧迫することがあります。圧迫されることで腰痛を感じるようになります。
子宮内膜症
子宮の内側にある内膜が、子宮以外の場所に作られて炎症を起こす病気です。炎症が広がると痛みも広がって腰痛を引き起こします。
子宮ガン・卵巣ガン
子宮や卵巣にガン細胞ができ、腫瘍となって大きくなる病気です。どちらもはじめのうちは自覚症状はないのですが、進行すると下腹部の痛みや腰痛を感じるようになります。
子宮外妊娠
通常は受精した卵子は子宮に着床するのですが、まれに子宮の外に着床してしまうことがあります。卵子が子宮の口の部分である子宮頸管に着床してしまい、妊娠が継続したときに下腹部と腰痛の両方を感じることがあります。そのままにしておくと、流産、大出血の危険がありますので、注意が必要です。
病気以外にも…
病気とまでは言えませんが、女性の場合は以下のようなものが原因で痛みが生じることもあります。
月経前症候群
月経の前に起きる様々な症状を「月経前症候群(PMS)」と呼びます。人によって症状は様々なのですが、中には腹痛や腰痛に悩む人もいます。
妊娠によるもの
卵子が受精し、子宮に着床して妊娠すると、女性ホルモンが大量に作られ、分泌されるようになります。すると、その作用で筋肉や関節が緩み、いろいろな痛みの原因になることがあります。
また、胎児が育って子宮が大きくなってくると、腰骨に圧力がかかり、腰痛になることもあります。妊娠してから出産するまで、女性の体には様々な変化が起き、ときには大きな不調となることもあります。
精神的にも身体的にも、体調には充分に気をつけて、体をいたわって過ごしてくださいね。
まとめ
何の関係も無さそうな下腹部の痛みと腰の痛みですが、両方が同時に起こるときは、重大な病気が隠れている可能性があります。ときには一刻を争うような場合もありますから、痛みを感じたら放置しないで、できるだけ早く病院へ行って検査をしてもらいましょう。