
「真菌(カビ)」の一種であるカンジダ菌は、健康な人の皮膚や粘膜にもすみついている常在菌です。健康なときには病気をおこすことはありませんが、免疫力が低下したときなどには異常に増殖して病気をおこします。
カンジダ菌が口の粘膜で増殖しておこる病気に「鵞口瘡(がこうそう)」があります。(口腔内カンジダ症とも呼ばれます)また、乳幼児にも多くみられる病気です。
今回は、口腔内カンジダ症の治療薬・ファンギゾンシロップの効果や副作用について解説していきます。
効果
ファンギゾンシロップに配合せれている有効成分は、アムホテシリンBというポリマクロライド系の抗生物質です。真菌の細胞膜と結合して、その構造を変化させることによって、強力な殺菌作用を示します。
口腔内カンジダ症など消化管におけるカンジダ菌の異常増殖の治療に使用されます。通常小児には、1回0.5~1ml(アムホテシリンBとして50~100mg)を、1日2~4回・食後に服用します。また、10倍くらいに薄めて服用するように指示されることがあります。
薬局ですでに希釈されたシロップを渡されることもありますので、用法用量は医師または薬剤師の指示を守ってください。シロップは懸濁液なので、薬の成分が沈殿していることがあります。よく振り混ぜてから、飲むようにしてください。
薬が患部に接触する時間が長い方が、治療効果が高くなります。口腔内カンジダ症の場合は、口の中でクチュクチュうがいをするようにしてから、少しずつ飲み込んでください。服用後、1時間くらいは飲食やうがい、歯みがきをしないようにしましょう。
副作用
ファンギゾンシロップに含まれているアムホテシリンBは、体内にほとんど吸収されないので、副作用はほぼありません。
人によっては、吐き気や食欲不振、下痢などの胃腸症状や発疹やかゆみなど皮膚症状があらわれる場合があります。そのような症状があらわれたら、使用を中止して医師に相談しさてください。
めったにありませんが、重大な副作用として皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症がおこる可能性があると添付文書に記載されていますので、念のために注意してください。
副作用ではありませんが、服用後に歯が黄色く色づくことがあります。歯みがきをすればすぐにとれるので心配はありません。
まとめ
口腔内カンジダ症は、免疫力が低下したときなどにおこります。乳幼児の場合は、母親の膣カンジダ症からカンジダ菌が感染することもあります。授乳のときには、哺乳瓶や乳首の消毒をきっちりとするように気を付けましょう。
母親が膣カンジダ症の治療することで、子供に感染させないことも大切です。ファンギゾンシロップは病院で処方される薬なので、使用方法は医師の指示を守ってください。