あなたは副鼻腔炎、またの名を蓄膿症を経験されたことはありますか?気がつかずにただの鼻炎や鼻風邪だなどと思い、見過ごしている可能性もあります。
放置しておくと危険なことにもなりかねない副鼻腔炎。そこで今回は、副鼻腔炎で熱が出る原因と対処法をご紹介したいと思います。
副鼻腔炎によって熱が出る原因
副鼻腔炎の代表的な症状は、ドロドロと粘り気のある鼻水と鼻づまり、不快な匂いなどが挙げられます。そのほかにも鼻が詰まることによって、食べ物の味がわからなくなってしまったり、匂いが嗅げなくなるなどの症状も見られます。
さらに、鼻と口は近くに存在するため歯の痛みを感じる方や、鼻水が額の近くにまで溜まってしまうことで頭痛を感じる方なども少なくないといいます。
そして、発熱も副鼻腔炎の症状の一つです。では、なぜ副鼻腔炎によって熱が出るのでしょうか。熱は本来、体にウイルスや細菌といった異物が入ることにより、それらと戦おうとする体の自然な防御反応です。
風邪から副鼻腔炎に発展してしまったケースや、副鼻腔炎が進行して細菌が排出されずに、喉や鼻の中の細菌が炎症を起こし、熱が出てしまうことがあるのです。では、次の項では副鼻腔炎によって熱が出てしまった際、そのように対処すれば良いのかお教えします。
副鼻腔炎によって出た熱の対処法
副鼻腔炎によって発熱が見られる場合、もともと風邪が原因となっているケースでは、風邪やウイルスの治療を行うことで、熱も自然に下がります。
風邪が原因だとわかっており、まだ慢性化していない状態であれば、抗生物質によって原因菌をやっつけるようにしましょう。
一方で、慢性化して重度に進行してしまっている副鼻腔炎では、鼻洗浄に加え、抗菌剤を用いた専門家による治療が必要となります。また、この場合解熱剤を用いると菌と体が戦っているのを止めてしまい、熱が長引くこともありますので、素人判断で服薬するのは避けましょう。
また、免疫力が下がっていると、炎症や菌も弱まらず、長期化してしまいますので、バランスの良い食事を心がけ、免疫力をあげるようにしましょう。
そして、副鼻腔炎の特徴でもある鼻水は、炎症を悪化させてしまうので決して吸わず、なるべくかんで排出するようにすることが大切です。
まとめ
辛い副鼻腔炎の症状。発熱をも引き起こすことがあり、3ヶ月など長期にわたる症状が見られる方は要注意です。
なかなか治らないという方は、すみやかに耳鼻咽喉科や呼吸器科など専門の医師を受診するようにしましょう。