鼻が詰まって呼吸がしずらい、嫌な匂いがする、お食事をしても味が感じられなくなった、このような症状に悩まされている方は、もしかしたら副鼻腔炎かもしれません。
そこで今回は、副鼻腔炎の原因をご紹介したいと思います。
副鼻腔炎とは
別名蓄膿症といわれている副鼻腔炎ですが、さきに挙げたような症状が見られる鼻の疾患です。どのような病気なのかみていきましょう。
鼻には、皆さんもご存知のとおり穴があり、その奥を細かく見てみると上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4つが左右それぞれ合計8個存在します。これら空洞部分を副鼻腔炎といい、鼻の穴である鼻腔とつながっています。
副鼻腔炎とは、なんらかの原因によりこの部分に炎症が起きている状態を指します。この空間が正常な時には、溜まった膿やゴミなどの異物を排出する作用があります。
しかし、炎症が起こることで、副鼻腔が腫れて詰まってしまい、呼吸のしずらさや鼻水が溜まるなどの症状が引き起こされます。
では、こうした症状が起こる原因は何なのか、次の項でみていきたいと思います。
副鼻腔炎の原因一覧
副鼻腔炎になってしまう原因として、以下のことが挙げられます。
- 風邪やウイルスの感染が原因となり、鼻に炎症が起き副鼻腔にまで及ぶ
- 炎症が起き、膿や老廃物が排出されず悪循環となり詰まってしまい、炎症が慢性化してしまう
- 虫歯
- 扁桃腺炎
- アレルギー性鼻炎
- 気管支喘息
- アズピリン喘息
- 遺伝
これらのことが原因となり、副鼻腔炎が生じるとされています。
検査には、先に挙げたような、鼻づまり、嫌な匂い、黄緑がかった鼻水、味がわかならなくなるなどの症状のほか、X線やCTスキャンを撮ることや、内視鏡による検査で判明します。
これまで副鼻腔炎は難治性とされていましたが、近年はマクロライド性の抗生物質を投与することで、ほとんどの方は完治するといわれています。
それでも治らない場合は、閉鎖してしまった鼻の粘膜を開くための手術がとられますが、日帰りでも可能な手術ということもあり、最近では手術を受けて治る方も増えています。
まとめ
辛い副鼻腔炎の症状。放置しておいてもなかなか治らないこともあります。
放っておくと口呼吸になり、虫歯になりやすくなったり、口臭を招いてしまったり、気管支や口腔内が乾燥することで免疫力が下がり、病気になりやすくなるなどのデメリットも生じてきます。
我慢せずに一度耳鼻科にかかり適切な治療を受けて治すことをおすすめします。