
血液のがんである悪性リンパ腫。もし、発症してしまった場合、一体どれくらいの費用が必要で、どのような治療が行われるのでしょうか? 今回は、悪性リンパ腫の治療に関する項目をまとめていきます。
治療法について
悪性リンパ腫には、放射線や抗がん剤が良く効きます。そのため、化学療法と放射線療法の併用で、かなりの症状を和らげることも可能です。
悪性リンパ腫の種類がホジキンリンパ腫の場合は、アドリアマイシン・ブレオマイシン・ビンブラスチン・ダカルバジンといった抗がん剤を用いるABVD療法が標準治療とされています。
他にも、シクロホスファミド・ビンクリスチン・プロカルバジン・プレドニゾロンといった抗がん剤を用いるC-MOPP療法が選ばれることもあります。
悪性リンパ腫の種類が非ホジキンリンパ腫の場合は、シクロホスファミド・アドリアマイシン・ビンクリスチン・プレドニゾロンといった抗がん剤を用いるCHOP療法が標準治療とされています。
最近では、従来のCHOP療法にリツキシマブという抗がん剤を追加した、R-CHOP療法が一般的になっています。
言葉だけだと分かりにくい部分も多いかと思いますので、悪性リンパ腫の種類とそれに対する治療法を表にしてみました。
| 種類 | 治療法 |
| ホジキンリンパ腫 | ABVD療法・MOPP療法 |
| 非ホジキンリンパ腫 | CHOP療法・R-CHOP療法 |
悪性リンパ腫の治療では、これらの化学療法に放射線療法を加えて、再発するのを防ぐことで長期生存が可能となっています。
治療費について
がん治療としては、白血病に次いで高額となっています。厚生労働省の医療給付実態調査の統計をもとに、計算してみたところ、以下のような結果が算出されました。
| 用途 | 費用 (保険適用後) |
| 入院費 | 911,078円 (273,323円) |
| 入院外費 | 53,677円 (16,103円) |
ただし、実際には高額療養費制度があるため、公的保険の範囲内での治療費に関しては、月8万円程度が上限になります。
治療期間について
行われる治療法によって、期間は異なってきます。ここでは、化学療法と放射線療法の治療期間を紹介します。また、治療期間には個人差があり、あくまでも目安となります。
化学療法の場合
化学療法の場合、8週間から24週間程度とされています。
リンパ腫に対して効き目の高い薬を組み合わせて治療を進めます。多くは、2-3週間を「1クール」とし、これを4-8回繰り返します。
放射線療法の場合
放射線療法の場合、4週間から6週間程度とされています。
早期のリンパ腫では、化学療法と併用して行われることがあります。また、病状が進行している場合は、化学療法後に放射線を照射することもあります。照射は、週に5回ほど行われます。
最後に
悪性リンパ腫は、自分がかかっても、家族や知人がかかっても何かと不安の大きい病気です。今回、紹介した情報が悪性リンパ腫への理解を深める手助けになればと思います。