かゆみを伴い赤いぶつぶつが皮膚にできる蕁麻疹は、一度発症すると、数時間以内で症状がなくなってしまいますし、皮膚に跡が残ることもありません。
しかし、ときに1ヶ月以上も繰り返し症状が出ることもあり、蕁麻疹になりやすい人はどうにか体質を改善できないかと考えるものです。そこで、蕁麻疹を抑えることができると言われている食べ物・飲み物を紹介していきます。
乳酸菌を含んだ食べ物
蕁麻疹になりやすい人は、基本的に「胃腸の粘膜も弱い傾向にある」と言われています。明確な関連性は分かっていませんが、腸内環境を調えることで蕁麻疹が出にくくなったというケースも耳にすることがあります。
腸内環境を調えるものと言えば乳酸菌があります。乳酸菌といえば、ヨーグルトなどに含まれていることで有名ですから、牛乳などにアレルギーがない場合、積極的にヨーグルトを食べることで蕁麻疹を出にくくすることができます。
しかし、ヨーグルトに含まれている乳酸菌よりも植物性の乳酸菌の方が効果があると、主張する人もいます。
植物性の乳酸菌が含まれているものには、納豆や味噌、ぬか漬けなどがあります。納豆や味噌は大豆から作られているので、大豆アレルギーなどでないなら有効な手段となります。
牛乳や大豆などにアレルギーがある場合は、食物繊維を摂取して腸内環境を調える方法があります。
乳酸菌は腸内の善玉菌のバランスを整えてくれる働きを持っていますが、食物繊維は善玉菌を活性化させる役割を持っています。善玉菌を活性化させることで腸内環境と調えることもできます。
カフェイン・ポリフェノールを含んだ飲み物
また、一般的に蕁麻疹体質の人は、「体温が低め」とも言われています。
そのことから、体温を維持するために血液をサラサラにする成分や体内の水分を循環させる作用のある成分を摂取することで蕁麻疹体質が改善されたという話もあります。
カフェインやポリフェノールなどの成分によって、血流改善を行ない、体質を改善していく方法もあります。この場合、効果を実感するまでに非常に期間を要することがありますので、根気が必要です。
よくお勧めされているのが「甜茶 (てんちゃ)」という中国のお茶です。このお茶は甘いお茶なのですが、含まれている成分にヒスタミンの分泌を抑えるものがあります。
ヒスタミンはアレルギー反応を起こすときに分泌されることが多い成分で、蕁麻疹の基にもなっています。ヒスタミンの分泌を抑えることで蕁麻疹を出にくくしようというのが狙いです。
甜茶以外では、コーヒーも蕁麻疹に有効です。コーヒーに含まれているポリフェノールにもヒスタミンの分泌を抑える働きがあるので、アレルギー反応を起こしやすい人にもお勧めです。
また、ある研究では、コーヒーにはビフィズス菌を適正に増加させ、腸内環境を調える働きもあると言われているので、体質改善にお勧めの飲み物と言えるでしょう。
しかし、カフェインの過剰摂取は禁物ですので、飲み過ぎに注意しましょう。
最後に
蕁麻疹は食べ物によって引き起こされることもあります。また加工食品に使用されている添加物が原因で蕁麻疹が出ることもあります。何を食べたときに蕁麻疹ができたのか、メモなどをとって記録しておくと良いでしょう。
加齢とともに体質が変化することもありますので、「今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫」というのは何の保証にもなりません。
花粉症が突然発症するように、突然、蕁麻疹ができやすくなることも考えられるので、そのときには慌てずに対応できるようにしましょう。