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Home > インフルエンザ > インフルエンザ菌とインフルエンザウイルスの違いは?

インフルエンザ菌とインフルエンザウイルスの違いは?

更新日:2016年9月19日

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疑問

毎年流行するインフルエンザ。高熱や節々の痛み、咳や鼻水など、つらい症状と同時に一週間以上も感染の危険が続く厄介な病気です。

そろそろ医療機関ではワクチンの予防接種の予約も始まっていますね。インフルエンザウイルスの撃退のためには予防をしっかりとしておかなくちゃ、なんて思う方も多いことでしょう。

ところで、インフルエンザにはウイルスだけではなく、インフルエンザ菌という名前の菌もあることをご存知ですか?

「あれ?インフルエンザウイルスじゃないの?」と思った方、そうです。インフルエンザという名前には、実はウイルスと菌、2つの種類があるのです。

ここでは、そんなややこしいインフルエンザ菌とインフルエンザウイルスの違いについてまとめていきたいと思います。

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目次

  • 1 そもそも、ウイルスと菌の違いって?
  • 2 インフルエンザ菌とは
  • 3 インフルエンザウイルスとは
  • 4 2つの違いは?
  • 5 まとめ

そもそも、ウイルスと菌の違いって?

「ウイルスと菌ってどう違うの?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。まず、はじめに、ウイルスと菌の違いをかんたんに説明します。

ウイルスは、タンパク質の殻に遺伝子が包まれただけという非常にシンプルな形をしています。

そして、自分で増えることができず、他の生物の細胞に寄生することによってはじめて増えることが可能になります。ですから、生物とはみなされず、「生物と非生物の中間」という位置づけとなっています。

一方の細菌は、栄養分さえあれば、「自分で増殖することができる小さな小さな生命体」です。ですから、生物に分類されています。

 

インフルエンザ菌とは

さて、このインフルエンザ菌、インフルエンザウイルスと何か関係があるのでしょうか?同じ名前なのだから、親戚や仲間かな、と思ってしまいますよね。

ところが、インフルエンザ菌とインフルエンザウイルスは、まったく別のもので、「何の関係もない」のです。では、どうしてこんな名前がついたのでしょう。それには歴史的な経緯があります。

1800年代には、まだ、インフルエンザの原因はわかっていませんでした。それでも、伝染病であることから、何かが人から人へと感染していることはわかっていました。

そんな時、インフルエンザにかかって、さらに肺炎を起こした患者の喉から未知の細菌が見つかりました。人々はこれこそインフルエンザの原因菌だとして「インフルエンザ菌」と名付けたのです。

その後、しばらくの間、この菌はインフルエンザの原因とされていましたが、1900年代に入り、インフルエンザウイルスが発見されたことで、インフルエンザを引き起こすのはインフルエンザウイルスであり、インフルエンザ菌ではないことがわかりました。ただ、その発見の名残から名前だけが残ったのです。少しややこしいですね。

インフルエンザ菌は、ヒトの体に常駐しています。この菌を持っている人は、小さな子どもで50%、成人で10%ほどの割合ですが、咳やくしゃみによって喉から飛び出し、感染することがあります。

中でも、「Hib(ヒブ)」と呼ばれる種類は、小さな子どもに重い感染症を引き起こすことで知られています。この対策として日本でもワクチンが義務付けられています。

Hibが引き起こす病気は、小さな子どもに特有の病気と言ってもよく、5歳以上になると体の抵抗力が強くなるため、発症することはほとんどありません。

また、別の種類は、年齢にかかわらず、体調不良などで体の抵抗力が落ちたときに、気管支炎や中耳炎などを引き起こし、ひどくなると肺炎など重症化の原因となります。

インフルエンザだけではなく、風邪をひいたり、体調を崩してしまったときでも、しっかりと栄養を取って体の抵抗力をつけておきたいですね。

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インフルエンザウイルスとは

こちらはもう「おなじみの」といってもいいのかもしれません。毎年流行するインフルエンザの原因となるウイルスです。

A型やB型、C型などに分類され、中でもA型とB型のウイルスが引き起こすものは、毎年決まった時期に流行し、季節性インフルエンザと呼ばれています。

また、これらとまったく違った構造をもつインフルエンザウイルスによって引き起こされるものは、新型インフルエンザと呼ばれています。

 

2つの違いは?

インフルエンザ菌とインフルエンザウイルス、2つはまったく違うものです。インフルエンザ菌は細菌の一種で、ヒトの体に常駐し、抵抗力が落ちると悪さをすることがあります。怖いのはHibと呼ばれるものですが、これはワクチンによって防ぐことができます。

Hib とは違った種類のインフルエンザ菌は、気管支炎や中耳炎、ひどくなると肺炎などを引き起こします。インフルエンザウイルスは、ウイルスの一種で、毎年流行する季節性のインフルエンザや、新型インフルエンザの原因となります。

ただし、まったく違うものとはいえ、どちらも咳やくしゃみによって喉から飛び出し、人にうつっていく、という共通点もあります。これから、特にインフルエンザの流行る季節ですから、手洗いやうがい、マスクなどで、効果的に予防をしたいですね。

 

まとめ

インフルエンザ菌とインフルエンザウイルスはまったく別のもので、引き起こす病気も別のものです。ただ、咳やくしゃみなどで人にうつっていくことでは同じ感染経路を持っています。

普段から規則正しい生活をして体に抵抗力をつけておくのと同時に、インフルエンザの流行る季節には、手洗いやうがい、マスクをするなど、予防に気をつけたいですね。

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カテゴリー:インフルエンザ

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