
インフルエンザ菌というものをご存知ですか。名前からインフルエンザウィルスと誤解している人もいるかもしれませんが、インフルエンザとは全く別の病気になります。
ここでは、そんなインフルエンザ菌が引き起こす肺炎、インフルエンザ菌肺炎の原因・症状・治療法などを解説していきます。
インフルエンザ菌とは
インフルエンザ菌は、鼻の奥に潜んでいる常在菌の1つで誰でも保有しています。かつてはインフルエンザの原因菌と考えられていたことから、この名前が付けられました。
ですが、後にインフルエンザの原因はインフルエンザウイルスだと判明し、名前だけがそのまま残って使われている細菌です。
インフルエンザ菌肺炎の原因
インフルエンザ菌が増加すると、主に鼻腔炎を起こしやすくなり、それが気道を通して肺などに到達することで肺炎を引き起こします。
インフルエンザ菌の中でも、特に悪質なのが「b型インフルエンザ菌(Hib)」と呼ばれているもので、肺炎以外にも敗血症や髄膜炎を引き起こすことがあります。
インフルエンザ菌肺炎の症状
インフルエンザ菌肺炎も細菌性肺炎の1つですから、発熱・咳・膿性の痰・胸痛といった症状が見られます。主に乳幼児や免疫力が低下した老人層が発症することが多く見られるのも特徴です。
重症化すると呼吸困難や意識障害、チアノーゼなどの症状が現れるため、早急に病院で治療を受ける必要があります。
インフルエンザ菌肺炎の治療法
治療では、主に抗菌薬が処方されることになります。症状の度合いで投薬方法も違っており、軽症の場合では飲み薬、重度の場合は入院とともに注射によって薬が投与されます。
インフルエンザ菌肺炎の場合、予防法としてHibワクチンが有効とされており、このワクチンの接種によりインフルエンザ菌が原因の感染症のほとんどが発症しないとされています。
インフルエンザとの違い
インフルエンザ菌は名前の通り、初期症状がインフルエンザに似ています。例えば、高熱や咳といった症状がいい例です。
しかし、インフルエンザ菌は誰でも鼻の奥に保有しているので、膿んだような鼻水や痰が出ることがあり、それが大きな違いだと言えます。
青っ鼻が酷く、胸に痛みがあり、高熱や咳が出るようであれば、インフルエンザ菌肺炎を疑うべきでしょう。
インフルエンザ菌は、細菌性肺炎の中で、肺炎球菌に次いで多い原因菌ですので、症状に心当たりがあれば、早急に病院で検査や治療を受けるようにしましょう。
まとめ
名前からして紛らわしいので、毎年のように流行するインフルエンザと関係があるように思われるかも知れませんが、全くの別物になります。
インフルエンザの予防接種を受けたにも関わらず、酷い鼻づまりや高熱、咳が出るようなら、インフルエンザ菌肺炎を疑った方が良いでしょう。