唇は体の中でも特に敏感なところです。神経が集中している上に粘膜が体の外にむき出しになっているので、少しの体調不良でも大きな影響を受けやすくなっています。今回は、唇のしびれが起きる原因やストレスとの関係性について調べてみました。
口唇粘膜知覚過敏症
唇が乾燥すると粘膜が敏感になり、ひび割れや皮めくれなどの症状が起きます。乾燥した冷たい空気が、荒れた唇に触れることでしびれている感覚になります。
部屋を暖め、湿度を上げることでしびれ感が治まってきます。乾燥を防ぐためにワセリンやリップクリームで保湿しましょう。
ストレス
ストレスにより自律神経が乱れると体に様々な障害が現れます。怠さを感じたり、お腹の調子が悪くなったり、食欲不振になったりします。
唇は敏感な場所なので、ストレスがかかると末梢神経が圧迫されて、しびれなどの症状が出やすくなります。睡眠不足や睡眠障害に悩んでいる人も、同じようになる場合があります。
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血が原因で、血液が体の末端部分に届きにくくなり、末梢神経が麻痺した状態になります。すると体のあちこちで、しびれを感じるようになります。特に敏感な唇には、症状が現れやすくなります。
低カルシウム血症
カルシウム不足や甲状腺の疾患でカルシウムの排出量が多くなることが原因で、カルシウムの血中濃度が低くなると唇や手足のしびれを感じることがあります。ひどくなると息切れや、物が飲み込みにくいという症状が出てきます。
糖尿病
糖尿病になると末梢神経に負担がかかり、唇など体のあちこちがしびれることがあります。血糖値が上がる原因には色々とありますが、ストレスもその原因の1つです。
脳障害
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳の疾患により唇にしびれを感じます。頭痛や顔面麻痺、言語障害が同時に現れたときは急いで病院へ行ってください。
一過性の発作が起きた場合、数分から数時間で治まってしまうこともありますが、下記のような症状が出たら早めに病院で診てもらいましょう。
- 片側の手足の動きが悪い
- 唇や顔の一部が動かない
- 唇や手足にしびれを感じる
- ろれつが回らない
- ものが二重に見える
アレルギー
食べ物にアレルギーがある人が、アレルギー反応が出る食べ物を口にすると、唇がしびれることがあります。
赤く腫れあがったり、喉が腫れている感じがすしたり、呼吸がしにくいといった症状が出たら危険です。早急に病院へ行きましょう。
小麦アレルギー・そばアレルギー・玉子アレルギー・ピーナッツアレルギーなどが主な原因です。心当たりがある人は、その食品を避ける努力が必要になります。
虫歯
虫歯菌に侵されると歯の根元の神経やその周辺で炎症が起きて、唇にしびれが出ることがあります。虫歯があったらそのままにせず、歯医者さんへ行きましょう。
最後に
今回は、唇のしびれの原因やストレスとの関連性について解説してきました。唇のしびれにはさまざまな原因があります。
日頃からストレスや疲れを溜めないように気分転換をする、十分な休息をとるなど、心と体をリラックスできる環境を作るようにしましょう。
また、ビタミン、やミネラルを積極的に摂り、バランスの良い食事をするように心がけましょう。