
風疹は、風疹ウイルスによる感染症で、症状は軽度で治ることが多い病気です。しかし、妊娠初期の妊婦の感染は、胎児にも影響し、子供が、先天性風疹症候群と総される様々な障害をもって生まれてくる可能性がとても高くなります。
目次
先天性風疹症候群とは
先天性風疹症候群とは、妊娠初期に妊婦が風疹ウイルスに感染することにより、ウイルスが胎盤を介して胎児に感染し、先天異常を起こす病気です。
特に、妊娠12週までに妊婦が感染すると多くみられ、20週を過ぎるとほとんどみられなくなくなるといわれています。
症状一覧
先天性心疾患
動脈管開存症
生まれて2-3週までには閉じるはずの血管が開いたままの状態で、血液の流れが通常とは異なるため、心臓や肺の負担となる症状です。
心室中隔欠損症
左右心室を分ける壁に孔 (あな)が開いている状態で、血液が混ざったり、逆流して酸素の運搬がうまくいかなくなる症状です。
肺動脈狭窄症
心臓の右心室から肺動脈への血管が狭く、血液が流れにくく、右心室に負担がかかり、心臓の働きが悪くなる症状です。
白内障
眼のレンズ (水晶体)が、濁って見えにくくなる症状です。妊娠3ヶ月以内での感染で発生します。
難聴
音が聞こえにくい症状、重症であることが多いです。初期3ヶ月以内とは限らないといわれています。
その他の症状
- 先天性緑内障・網膜症:物が見えにくくなる症状
- 血小板減少:血を固める働きの血小板が減少して皮下に内出血が生じたり、血が止まりにくくなる症状
- 脾腫:脾臓が腫れる症状
- 発育の遅延
- 精神発達の遅延
- 小眼球症:生まれつき眼球が小さく、視力が弱いまたは全盲。
- 糖尿病:細胞のエネルギーとなるブドウ糖が上手く取り込めず、血糖が高くなる。
治療法
お腹の中にいる胎児への治療法はなく、生まれた後に現れている症状に合わせて治療していくしかありません。そのため、妊婦の感染を予防することがとても重要です。
予防法一覧
先天性風疹症候群を予防するには、妊娠可能年齢の女性は、風疹ウイルスに対する抗体があるか検査し、抗体のない人は予防接種を早めに受けることです。
抗体検査を受けずに予防接種を受けることも可能です。予防接種を受けた後2ヶ月間は避妊が必要です。
すでに妊娠している方は、予防接種は受けられませんので、人混みは避ける、マスクを着用、手洗い、うがいを習慣づけることです。
また、パートナーや家族、周囲の人に予防接種を受けてもらいましょう。
まとめ
妊婦さんの感染は、とてもリスクが大きいですね。妊娠中、不安を抱えて過ごす事とならないように、そして、生まれてくる子供に先天性風疹症候群のリスクを負わせないように、妊娠前に風疹ウイルスの抗体がない人は、予防接種を受けて風疹を予防することはとても大切なことですね。