年始を迎え、本格的に風邪の季節になってきました。今年は暖冬といわれていても、インフルエンザなどのウイルス性の風邪はこれから流行る傾向にあります。
風邪を何度も繰り返してしまうと、鼻づまりなどの症状が長引く慢性鼻炎を引き起こすことがあります。今回は、この慢性鼻炎の症状について詳しくみていきたいと思います。
慢性鼻炎のしくみ
慢性鼻炎は、風邪が原因の急性鼻炎や花粉症などのアレルギー性鼻炎が長引くために、鼻の粘膜に刺激が繰り返されて発症します。鼻腔は鼻中隔という骨や軟膏でできた壁で分けられています。
鼻の奥はこれらの構造物によって狭いすき間になっています。私たちが呼吸するたびに空気がこのすき間を出入りしているのです。
これらはすべて粘膜でおおわれているので、ここに刺激が繰り返されることで腫れが生じ、鼻づまりなどの慢性鼻炎の症状が起きてしまうのです。
慢性鼻炎の種類
普通は鼻の粘膜が赤く腫れる「慢性単純性鼻炎」と粘膜が厚くなる「慢性肥厚性鼻炎」、うっ血して起こる「慢性うっ血性鼻炎」に分かれますが、区別がはっきりしない場合もあります。
慢性単純性鼻炎
鼻炎の最初の症状を注意してみると、慢性単純性鼻炎の場合は、症状として、片側の鼻、または、両側の鼻が左右交互に鼻漏や鼻詰まりの症状があらわれます。
ウイルスなどの感染で鼻の粘膜が腫れ、炎症が長引いて慢性になることはよくあるようです。そして、血管収縮薬を用いて、効果があれば、それは慢性単純性鼻炎だと判断されます。
慢性肥厚性鼻炎
鼻漏や鼻詰まりの症状が両側とも同時に起きるので、慢性単純性鼻炎と簡単に区別が付きます。そして、鼻の粘膜の炎症に血管収縮薬を噴霧しても、効果がない場合は、慢性肥厚性鼻炎と呼ばれます。
また、鼻の中を左右に分けている鼻中隔が歪んで起こる鼻中隔彎曲症がある場合は、粘膜が腫れて、慢性肥厚性鼻炎が起こりやすいとも言われています。
慢性鼻炎の症状一覧
慢性鼻炎の症状は鼻づまりと鼻漏が主なものになります。単純性鼻炎の鼻づまりは片側だけか左右交互に起こります。肥厚性の場合は両側に鼻づまりが起こります。
鼻漏はサラサラしたものからドロっとしたものになり、粘性が多くなると鼻が鼻腔に残ってしまいます。そうなると鼻がのどにまわる後鼻漏が起こります。以下に慢性鼻炎の症状をまとめてみました。
- 鼻水
- 鼻づまり
- 頭が重い
- 後鼻漏
- においや味がわかりづらい
- 痰や咳
- 口呼吸のためにのどが乾いたり痛みが出る
- 口臭
- いびき
- 睡眠障害
慢性鼻炎を放っておくと
慢性鼻炎をそのまま放っておくと、鼻腔内に残っている粘性の鼻汁に細菌が付きやすくなります。細菌感染が起こると病原菌が鼻や副鼻腔の粘膜に増殖して炎症を起こし、膿になって副鼻腔に溜まる副鼻腔炎になってしまいます。
いわゆる「蓄膿症」とよばれるのがこれです。副鼻腔炎にも急性と慢性に分かれますが、慢性は副鼻腔の粘膜の腫れ、膿が排出されにくくなって3ヶ月以上炎症が続くものをいいます。
慢性鼻炎と同じように鼻汁や鼻づまりが主な症状ですが、その他にも頭痛、頬や目の奥の痛み、鼻のくさい臭いなどが起こります。
最後に
慢性鼻炎を疑うような症状が現れたら、耳鼻咽喉科を受診して治療するようにしましょう。できれば急性のうちに治療するのが理想ですが、慢性になってしまっても治療を早めに受けることで完治する可能性が高くなります。
放っておくと副鼻腔炎などの合併症を起こす場合もあるので注意が必要です。早めに治療してスッキリした生活を送りましょう。
