カンジダとは、体内にあるカビ(カンジダ真菌)が原因で起こる病気で、男女問わず性器や口腔内、爪に症状が現れます。
性感染症ではありませんが、誰もが感染する可能性がある病気です。正しい治療を受けることで症状が改善されます。ここでは、そんなカンジダの治療法(薬)についてまとめていきたいと思います。
目次
治療法一覧
規則正しい生活を送る
カンジダの原因菌のカンジダ真菌は免疫力が低下することで増殖して、症状が現れます。また、過度のストレスも原因に繋がるため、ストレスを溜めない事も大切です。男女共にできる治療方法です。
女性の治療方法(膣カンジダ)
病院での治療はほとんどの場合は外用薬で治療を行います。膣錠を膣の深い所に挿入して治療をします。病院では膣の中を洗浄する治療も行われます。1週間治療をして症状が改善されない場合は、カンジダの他の病気が原因の場合があるため、他の検査を行います。
男性の治療方法
女性と同じで外用薬の治療になります。患部を清潔にし、軟膏やクリームを塗ります。男性は女性よりもカンジタを発症する確率が低いですが、発症した場合は正しい治療を受けましょう。
口腔カンジダの治療法
新生児や高齢者に多く見られます。ステロイド剤や抗生剤の服用で治療を行います。
再発をした場合
カンジダ症を再発した場合は、病院に行くか市販薬で治療が可能です。症状に合った市販薬を選び、用法・容量を守って使用しましょう。
市販薬を使用して2〜3日経っても症状が改善されない場合、6日経っても症状が消えない場合は病院に行きましょう。カンジダ以外の病気の可能性があります。
また、再発をした場合はカンジダ真菌が増殖しやすい環境が改善できていない可能性があります。生活習慣の改善を心がけましょう。
再発の時のみ市販薬が有効的ですが、初めてカンジダ症に感染した時は他の病気の可能性があるので、必ず病院で検査と治療を受けましょう。
治療薬一覧
外用薬
外用薬の中では、イミダゾール系のものがカンジダに有効性が高い為、第一選択薬とされています。
アスタット
- 成分は、ラノコナゾール(イミダゾール系)です。
- 軟膏・クリーム・液があります。
- 詳しい情報は、「アスタット軟膏(クリーム)の効果・副作用」から!
アトラント
- 成分は、塩酸ネチコナゾール(イミダゾール系)です。
- 軟膏・クリーム・液があります。
- 軟膏については、「アトラント軟膏の効果・副作用」で詳しく紹介しています。
エンベシト
- クロトリマゾール(イミダゾール系)です。
- クリーム・膣錠があります。
ニゾラール
- ケトコナゾール(イミダゾール系)です。
- ローション・クリームがあります。
- ニゾラールについての詳しい情報は、こちらから!(ニゾラールに関する情報まとめ)
ルコリン
- ルリコナゾール(イミダゾール系)です。
- クリーム・液があります。
ラミシール
- 塩酸テルビナフィン(アリルアミン系)です。
- クリーム・液・スプレーがあります。
- ラミシールについての詳しい情報は、こちらから!(ラミシールに関する情報まとめ)
内服薬
内服薬の場合、トリアゾール系のイトラコナゾールが様々な真菌に効果があり、第一選択薬になります。副作用はほとんどありませんが、他の薬と併用することで、効果の増強・減弱を引き起こす可能性があります。服用中の薬がある場合は医師に相談しましょう。
イトリゾール
- イトラコナゾール(トリアゾール系)です。
- カプセル・内用液があります。
- イトリゾールについては、こちら(イトリゾールの効果・副作用)から!
ファンギゾン
- アムホテリシンB(ポリエン系)です。
- シロップがあります。
ジフルカン
- フルコナゾール(トリアゾール系)です。
- カプセルがあります。
フロリードゲル
- ミコナゾール(トリアゾール系)です。
- 経口用ゲルがあります。
ナイスタチン
- ナイスタチン(ポリエン系)です。
- 錠があります。
まとめ
カンジダ症は数週間で完治する場合があれば、数か月かかる場合もあります。特に妊娠中の膣カンジダ症は胎児に影響が出る場合もあるため、早目に病院で治療を行う必要があります。治療薬を使用する場合は医師の指示に従い、自己判断で使用を止めないようにしましょう。