
水虫はカビの一種で白癬菌が原因となって感染します。白癬菌は私たちの身の周りに存在する菌でトイレのスリッパや公共施設のバスマットなどを介して感染してしまうことがあります。
水虫にかかったら通常は塗り薬で対処しますが、効果が見られない場合や深在性の真菌症には内服薬を用いることがあります。今回は、そんな水虫の治療薬・イトリゾールの効果や副作用について解説します。
効果
イトリゾールはトリアゾール系の抗真菌薬で、別名を「イトラコナゾール」と言います。主に真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌、髄膜炎などの内臓などに潜む深在性の真菌症やスポロトリコーシス、クロモミコーシスなどの深在性皮膚真菌症に効果があります。
また、体部白癬、股部白癬、手白癬、足白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡などの表在性皮膚真菌症や口腔カンジダ症、皮膚カンジダ症、爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎、カンジダ性毛瘡、慢性皮膚粘膜カンジダ症にも効果があります。その他、癜風やマラセチア毛包炎、爪白癬にも有効なお薬です。
適応菌には皮膚糸状菌のトリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属やカンジダ属、マラセチア属、アスペルギルス属、クリプトコックス属、スポロトリックス属、ホンセカエア属などの菌に効果的です。
イトリゾールは殺菌効果が高く表在性の真菌や内臓など深在性の真菌に優れた効果を発揮します。有効成分のイトラコナゾールが真菌の細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害することにより真菌の発育を止めて菌の増殖を抑えます。
適応疾患や症状、年齢により内服用量は異なりますが、通常1日1回決められた用量を食後に内服します。爪白癬によるパルス療法では、1日2回・1回200mgを食直後に1週間内服して、3週間薬を飲まない期間を設けます。これを3サイクル繰り返すことにより爪白癬に対して高い効果を得ることができます。
副作用
副作用が少なめの薬剤ですが、人によって肝臓などに副作用が出ることがあります。
主な副作用は、胃部不快感や吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、肝機能障害などです。イトリゾールを長期間内服すると肝臓に負担がかかることがある為定期的に肝機能値を測定するようにしましょう。
重大な副作用は稀ですが、うっ血性心不全や肺水腫など下肢の浮腫みや呼吸困難などの症状に注意して下さい。
また、肝障害や黄疸など食欲不振、嘔気、嘔吐、全身倦怠感、腹痛、褐色尿などの症状が現れたら早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
ショック、アナフィラキシーなど内服してすぐに悪心、しびれ感、蕁麻疹、血圧低下、呼吸困難など見られたら速やかに医療機関を受診して下さい。
高齢者や持病のある方は副作用が起こりやすいため慎重に内服するようにします。妊娠中や妊娠の可能性のある方、授乳中の方は内服できませんので注意して下さい。
まとめ
イトリゾールは深在性や表在性の真菌症に効果のある内服薬です。酷い水虫は外用薬での治療が難しいため内服薬を用いて治療することがあります。水虫に感染してしまったら症状が悪化しないように皮膚を清潔に保ち通気性を良くしてあげましょう。