
扁桃腺が炎症を起こして熱が出たり、腫れて痛みのために水を飲むのも苦労したり、辛いですよね。体質も関係あるのか繰り返す人も多いようです。
早期に病院にかかり薬で治療する事で治る病気ではありますが、再発を繰り返すとうんざりしてしまいます。医師から扁桃腺の摘出手術を勧められた経験のある方もいると思いますが、手術は受けたほうがいいのでしょうか。
ここでは、扁桃腺摘出手術の費用やデメリットについてまとめていきます。
扁桃腺摘出手術とは
扁桃腺手術は慢性扁桃腺炎の根治術として行われる手術です。慢性扁桃腺炎は少しの外的刺激や体調不良に対しても扁桃腺が強く反応して高熱や喉の痛み、嚥下痛が起こるようになります。
このように日常生活に支障をきたしてしまうような症状が年に数度繰り返す様な時は根治を目指して外科手術が行われます。
扁桃腺の手術には「切除術」と「摘出術」があります。切除術は扁桃腺の一部を残す術法で、残存組織が免疫機能として機能する可能性があります。
摘出手術は組織そのものを切って取り出すことで扁桃腺は完全になくなります。
慢性扁桃腺炎は扁桃腺そのものの機能が原因となって高熱や喉の痛みの症状となっているため、根治手術としては摘出術を選択する病院が多いようです。
費用はどれくらいかかる?
扁桃腺の摘出手術は全身麻酔で行われる事や口腔内は露出している部位であり術後の出血の管理が必要なために入院による治療となります。
扁桃腺の手術には診察料・検査費用・手術費用・入院費用が合算されることになります。金額は入院日数によって負担分が変わってきますが、全て保険適用の範囲内ですので病院によって変わることはありません。
一般的な扁桃腺手術は予後が順調な場合で10日前後の入院期間となります。保険適用後の自己負担額は3割なので大体10万円前後となります。
ただし、予後が悪かった場合や差額ベッド代金がかかる病室に入院すると自己負担額は20万円を超える事もあります。
摘出するデメリットは?
一番大きなデメリットは「術後の激しい痛み」です。咽頭内の大きな組織であるため扁桃腺を取るためには相当な範囲を切り取りとります。
手術自体は全身麻酔ですので眠っている間に終わりますが、術後麻酔から覚めるとしばらくは激痛にさらされます。
人によって痛みの感じ方は違い数日程で収まる人もいますが、傷が完全に塞がるまで痛みが続く事もあるようです。
また医師によっては扁桃腺を取ることで口や鼻から侵入するウイルスや細菌に対しての防御機能が失われるため罹患しやすくなると指摘しています。
まとめ
扁桃腺の手術にはメリットも多くあるのですが、デメリットがある事も理解しなくてはなりません。
医師から勧められたから・・・という理由だけではなく、自分の病状が手術の必要な状態であるか、デメリットを考えても手術が必要かどうかをきちんと判断しなくてはなりません。
場合によってはセカンドオピニオンを受ける、また医師から納得いくまで説明を求めて後で後悔しない医療を受けるようにしましょう。