
肩こりは楽しい時や集中している時は忘れていても、ふとすると突然襲ってきます。寝てもマッサージに行っても一時は改善しますが、また繰り返すという方は少なくないと思います。
肩こりの改善には、そのメカニズムを知って対策を行えば自力で治すこともできます。そこで、今回は、簡単にできる肩こりを解消するストレッチやヨガをご紹介します。
肩こりの原因は?
そもそも肩こりとはなぜ起こるのでしょうか。小さい時には感じなかったから、年齢に関係するの? と疑問に思われるかもしれません。そこで、まずは肩こりのメカニズムをみていきたいと思います。
肩こりは筋肉のこわばりからくる血行不良です。また、筋肉のこわばりによる末梢神経痛だといわれています。肩がこる理由としては以下の原因が挙げられます。
- 姿勢の悪さ
- からだのゆがみ
- 運動不足
- 内臓虚弱
- 目の疲れ
- ストレス
まず、姿勢の悪さですが、悪い姿勢をキープすることで、からだの本来かかるべき部位でないところに負荷がかかってしまったりとバランスが失われます。
また、負荷をかばおうとして他の部位に負担が及ぶという悪循環を招きます。からだのゆがみも同様です。姿勢による骨盤の開きや猫背などは首や背中の筋肉をひっぱり、コリを引き起こします。
そして、運動不足も肩こりの原因となります。人間の体は動いているよりもじっとしている方が筋肉は硬くなりやすいため、適度に体を動かしていないと、コリやすい体になってしまいます。運動は血行の改善にもつながり、コリを解消するのに大切です。
そして、内臓が弱っている、何か不調があるというのも肩こりにつながります。心臓や肺、胃腸などに疾患があると、肩付近に痛みを感じたり、横隔膜が刺激されることで肩の動きが低下するなどの症状がみられます。
また、眼精疲労も肩こりを招く原因の1つです。目の周辺には筋肉が多く集まっており、目を酷使する現代においては、血行不良や疲れがたまりやすくなり、肩や首といった近くに存在する部分の筋肉にも血行不良がおよび、コリが生じます。
さいごにストレスですが、人はストレスを感じると血行が悪くなります。ストレスはこのほかにもさまざまな不調を招きますが肩こりもその一つです。
解消につながる方法は?
肩こりの原因がわかったところで、さっそく改善してくれるストレッチやヨガをご紹介したいと思います。ご自宅でもオフィスでも簡単にできるので、コリが溜まる前にやってみてくださいね。
ストレッチ① 肩甲骨はがし
なにやら痛そうな名前ですが、とても気持ちの良いストレッチです。体の後ろで両手を恋人つなぎのようにがっしりと握り合います。そしてその組んだままの腕をできるところまで上に上げるだけです。肩甲骨のまわりがすーっときもちよくなるまでゆっくりと繰り返しましょう
ストレッチ② バンザイストレッチ

両手をピンとせずにゆるくバンザイをします。そこから両ひじを耳につけるようにして、さらに腕をまっすぐピンと上に伸ばしていきます。肩をすくめている時のように、肩が耳につくようなイメージで行ってください。これを何度か繰り返します。
ヨガ① ゴームカのポーズ

右手は上から左手は下から背中の真ん中で手をつなぎます。反対側も同様にするだけの簡単ヨガです。手をつなぐのが難しい場合は、タオルを使っても構いません。
ヨガ② 猫のポーズ

四つん這いになり、そのまま手をまっすぐ前に伸ばしていき、猫が伸びをしているようなポーズをします。お尻はぐっと後ろへ高い位置でキープすると肩周りに程よい力が加わり伸ばせます。
まとめ
辛い肩こりの悩み。大切なのは、適度に肩周りの筋肉を動かしてコリをためないことです。今回ご紹介したストレッチやヨガは簡単に行えますので、ぜひ痛くなる前にとりいれてみてくださいね。