
デスクワークが主な仕事の人は、嬉しくないことですが、肩こりとは切っても切れない縁があります。
長時間にわたってパソコン画面に向かっていると筋肉が硬直して、首や肩がこってきます。そのこりを解消せずに放っておくと慢性的な頭痛に悩まされることがあります。
そうなってしまった場合はどのように対応したら良いのでしょうか。ここでは、肩こりの頭痛の治し方について解説していきます。
肩こりと頭痛の関係
肩こりを感じているときは、大抵、首の筋肉もこっていることが多くあります。
これは肩や首の筋肉が背中や側頭部の筋肉に連動しているためで、首周りの筋肉が疲労などにより硬くなると、頭から背中にかけての筋肉の血流が悪くなり、連動して強張っていきます。
それを放置していると、疲労物質が溜まる一方で、痛みとなって現れます。このように肩こりなどが原因で起こる頭痛を緊張型頭痛と呼び、この頭痛で悩まされている人はかなり多くいます。
また、肩こりなどの自覚症状がなくても頭痛に悩まされている人は、一度整体などに通ってみてください。そこで肩こりがひどいと言われるならば、それは緊張型頭痛の可能性があります。
ストレッチやマッサージは効くの?
緊張性頭痛は、首周りや肩の筋肉が強張っていることで起きるので、その筋肉を解してやれば、良くなっていきます。
病院などで薬を処方してもらう方法もありますが、ストレッチや漢方で解消することも可能です。
ただ、この時に気を付けたいのは、首周りの筋肉は繊細なものですので、強い刺激を与えるとかえって逆効果になることがあります。
そのため、直接的なマッサージを行なうよりは、腕を動かしたり体を捻ったりするストレッチで間接的に首周りや肩の筋肉を解すのが有効です。
漢方も効果的!

漢方を利用して肩こりを解消させる場合、有名なのは「葛根湯」を処方してもらうことです。体を温め、血流を改善してくれることから、首周りや肩こりに効くとされている漢方薬です。
緊張型頭痛と言えば、まず葛根湯が処方されることが多いです。ただし、葛根湯には麻黄という生薬が配合されています。
この麻黄は他の薬と併用すると高血圧や脳卒中などの副作用を起こすことがありますので、虚弱体質の人や心臓や腎臓に持病を持っている人、胃腸が弱い人には向いていません。
葛根湯以外にも頭痛解消の漢方薬がありますので、自分の体質に合わせて処方してもらいましょう。
生活習慣の見直しも必要!
肩こりが原因で起こる緊張型頭痛は、長い間、同じ姿勢でいることが原因であることがほとんどです。適度に休憩をはさみ、軽く体を動かす習慣を取り入れて、緊張型頭痛の予防をしましょう。
1-2時間に5-10分程度でも構いませんし、忙しいときは1分でも良いので、パソコン画面から目を離して体を軽くひねるなどの動作を取り入れるだけでも、ある程度の予防策になります。
できるだけ同じ姿勢でいることを避けることで、首周りの筋肉の緊張を防ぐことができますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、肩こりの頭痛の治し方、ストレッチやマッサージが効くかについて解説してきました。肩こりの頭痛でお困りの方は参考にしてみてくださいね。