
デスクワークが続いたり、疲れがたまったりして首に痛みが起こる事は多くの方に経験がある事と思います。また、全く別の症状ではありますが、首の痛みに吐き気が伴う事もあります。
首の痛みと吐き気にはどのような関係があるのでしょうか。原因や対処法も併せて見ていきましょう。
首の痛みの原因
まずは、首の痛みの原因から見ていきましょう。
首の痛みの原因の多くは首の凝りや肩こりによるものです。大人の頭の重さは約5kgほどありますが、それを支える首には大きな負担がかかっていて筋肉疲労を起こしやすい状態になっています。
それに合わせて、猫背のような悪い姿勢や長時間に及ぶパソコン操作などにより同じ態勢をとることで、首周りの筋肉が緊張し、血液の循環が悪くなります。
血液循環が悪くなると筋肉に酸素が運ばれにくくなり、疲労物質や老廃物を排出できなくなるため筋肉が硬直し「首こり」という状態になってしまいます。
また、事故などで首を痛めた事がある方は首凝りが起こりやすいようです。
首の痛みに吐き気が伴う原因
このようにして起こる首の痛みになぜ吐き気が伴う事があるのでしょうか。
首には心臓から頭に向かって送り出される血液の通り道である重要な血管があります。首の凝りのために血行不良がおこると当然脳にも血行不良が起きる事になります。それが脳の嘔吐中枢への刺激になることで吐き気が起こる原因になります。
首の痛みからくる吐き気の対処法
首の疲労が蓄積しないようにする事が痛みや吐き気への対策になります。
血行を良くするために温めるのも効果がありますし、即効性があり手軽に出来るストレッチやツボ押しもお勧めですので試してみてくださいね。
- 畳んだタオルを濡らし電子レンジで温めた物をビニール袋にいれて患部にのせます。火傷に注意しながらタオルを両手でぐっと押さえてぬるくなるまで続けます。
- ストレッチは色々な方法がたくさん紹介されていますが、首を回してリラックスさせるのが効果的のようです。仕事の合間など凝りを感じた時などに首を時計回りと反時計回りに一回転させ首の前後左右をストレッチしていきます。勢いをつけずにゆっくりと無理をしないように回しましょう。
- 首凝りの改善に効果の高いツボは首の後ろの生え際で首筋の外側にある「風池」というツボです。ツボに親指を当てて痛気持ちいい位の力で上に向かって押し揉みます。
まとめ
首の痛みや吐き気は普段の姿勢や頭の重みの負担によって引き起こされます。首への負担や疲労を改善させる事で痛みと同時に吐き気も治まる事が期待できます。
しかし、首の痛みと吐き気が起こる原因の中には脳梗塞やくも膜下出血、髄膜炎などの重要な脳の病気が関係している事も考えられます。症状が強い場合にはこれらの脳の病気の可能性もありますので早めに病院へ行くようにしましょう。