口の中に何かできものができていることはありませんか?口内炎が原因の場合がほとんどですが、稀に大きな病気が原因の可能性があります。症状を把握して適切な対処をしましょう。ここでは、口の中のできものの原因についてまとめていきます。
目次
口の中のできものの主な原因は?
口の中にできものができる原因には、以下のようなものがあります。
- 口内炎
- 血豆
- 粘液嚢胞
- その他の病気
口内炎の場合
口内炎には様々な種類があり、治療法も種類によって違ってきます。自然治癒で治る場合もあれば、病院で治療を受ける必要がある場合もあります。
口の粘膜にできる炎症のことで、口の中の粘膜なら唇の内側や舌、歯茎、頬の内側など、どこにでも出来ます。放置していて良い場合と大きな病気に繋がる場合があるため、症状や特徴により対処することが大切です。
ここでは、口内炎の主な原因を一覧にして紹介していきます。
ストレス
ストレスが溜るとホルモンのバランスが崩れて、免疫力が低下します。免疫力が低下することで口内炎ができやすくなります。(妊娠中や生理前に多く見られます。)
口の中が乾燥・不衛生
口の中が乾燥すると唾液の量が減少し細菌が増えます。唾液は口の中の殺菌作用があるため、飴をなめたりして唾液量を増やすことが必要です。
また、歯磨きの磨き残しが細菌を繁殖して、その菌が傷口に入り口内炎ができます。歯磨の方法を見直す必要があります。
金属アレルギー
歯の治療をする際に治療器具の金属にアレルギーが反応を起こすことがあります。この場合は、口の中や体に湿疹が現れるのが特徴です。
ビタミン不足
ビタミンB2は皮膚や粘膜の成長促進をします。不足すると口内炎ができる原因になります。
病気が原因のもの
ペーチェット病や口腔ガンなどの場合があります。痛みや症状が長引く場合は早目に病院受診をしましょう。
血豆の場合
血豆でもすぐに消える血豆は問題ありませんが、長い間治らない場合は病気が潜んでいる可能性があります。血豆には良性と悪性があります。
ここでは、そんな血豆を発症してしまう主な原因をまとめておきます。
噛んでついた傷
ほとんどの血豆は何かの拍子に口の中を噛んだことで、毛細血管が切れて出血して血が溜ることで血豆ができます。大きさは小豆くらいで痛みがあります。
外部からの刺激や衝撃
顔をぶつけたり、衝撃を受けることで口の中の毛細血管が切れて出血します。その血が溜ることで血豆ができます。
口内炎
口の中で炎症が起きている所に細菌が入ることで症状が悪化して血豆ができる場合があります。
病気が原因のもの
発症する可能性は低いと言われています。再生不良性貧血や突発性血小板減少性紫斑病などの血管に関わる病気が原因で血豆ができる可能性があります。
他にもガンの可能性があるため、原因不明の血豆が同じ場所に長期間ある場合は病院で受診しましょう。
粘液嚢胞の場合
「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」はあまり知られていませんが、放置していると手術が必要になります。口の中には唾液を分泌する「小唾液腺」があり、口の中を湿らしておく役割をします。
この小唾液腺から唾液が分泌されなくなると周りの組織内に唾液が溜まり袋のようなものができ、これを粘液嚢胞と呼びます。
血豆は袋の中に血が溜まっていますが、粘膜嚢胞の場合は唾液が溜まり水ぶくれのように見えます。大きくなると青紫色に変色して、痛みはほとんどありません。
その他の病気が原因の場合
その後、口の中にできものができてしまう病気には、以下のようなものがあります。
- 口腔ガン
- ペーチャット病
- ヘルペス
- はしか
- 川崎病
- 手足口病
まとめ
口の中にできるできもののほとんどは自然治癒で治ります。しかし、口腔ガンなどの大きな病気の場合もあるので、症状が長引くことがあれば病院で治療を受けましょう。