
現代人、特に女性が悩むことの多い「巻き爪」。歩くたびに爪が肉に食い込んで痛い、という物理的な痛み以外にも、見た目からして痛い!という声も上がるほど、その状態はひどいものです。
悪化すれば悪化するほど、治療にかかる期間が長くなります。今回は、最も悪化した場合の治療法、つまり巻き爪の外科手術についてご紹介します。
手術の方法
軽度でも出血・化膿が見られる場合、手術が選択される場合があります。しかし、ほとんどの場合は爪がひどく陥入し、他の治療法では完治が見込めない時に選択されます。
術式の名前は「爪母切除法」といいます。この爪母(そうぼ)というのは、爪の組織のもととなっている部分で、爪を作る役割を持っています。
この爪母を部分的に切除することで、爪が生えてこなくなります。皮膚に食い込んでいた部分の爪母を切り落とすことで、その部分の爪が成長しなくなることを目的として行われる手術です。
手術の痛み
手術自体は、痛みを感じることはほぼありません。しかし、その痛みを感じさせなくするための「局所麻酔が一番痛い」と手術を経験した方々は口を揃えておっしゃいます。痛みというよりは、「ずんと重くなる」「気持ちが悪くなる」という声も多かったです。
麻酔後に手術が始まるのですが、麻酔がちゃんと効いているかどうかを確かめてくれますので、触られているような感覚は残りますが痛み自体はそこまで感じません。
術中に痛みを感じた場合も、それを術者に伝えれば、麻酔を追加してもらえますよ。手術時間自体も短く、大体30分〜1時間程度を目安にしておくとよいでしょう。
手術費用
手術となると、気になるのはやはりお金のこと。あまりに高いと手術を受けたくても受けられませんよね。
しかし、巻き爪に対する爪母切除法には保険が適用されます。大体3割負担で約15,000〜20,000円程度の費用になります。一生巻き爪と付き合っていくことを考えると、そこまで高くはありませんね。
再発の可能性
爪母切除法ではほとんど再発がないといわれています。もう一つ、同じように医療機関で行う、重度の巻き爪に対する治療として「フェノール法」というものがあります。
こちらはフェノールという薬品で爪母を破壊するという治療法になります。爪母切除法よりも安く、治療が1回の外来で終了することから、現在広まっています。
しかし、フェノール法では破壊する爪母の範囲をコントロールすることが困難であり、再発率が約30%程度とも言われています。再発のリスクをおさえたいのであれば、爪母切除法の方がよいかもしれません。
まとめ
巻き爪を取り扱う科は皮膚科です。皮膚科専門医に巻き爪の程度を判断してもらい、その巻き爪に合った治療法を選択していくのが最も良い方法と言えるでしょう。