
頭痛というと、誰でもかかる軽い病気だと思われがちです。しかし頭痛の原因は様々で、慢性的に起こる片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛の他にも、命に関わる頭痛など怖いものもあります。ここでは、頭痛や首の痛みなどが起こる緊張型頭痛について、何科へ行くべきかやその治療法について、詳しく見ていきたいと思います。
首や肩などの痛みと頭痛の関係
頭痛の中でも緊張型頭痛は、首や肩などの首周りの筋肉が関係しています。緊張型頭痛は肩こりや姿勢の崩れによって、首から肩、背中にかけての筋肉や頭の筋肉が緊張するために起こります。
筋肉が緊張して硬くなると、筋肉内の血流が悪化します。それによって老廃物が溜まってしまい、神経を刺激して痛みが生じてしまうのです。
緊張型頭痛の症状は?
緊張性頭痛は、頭全体が締め付けられるように痛みが出ます。痛みがだらだらと続き、長い時は1週間ほど続くこともあります。肩や首のコリを伴うことが多い他にも、めまいや目の疲れなどが現れることもあります。同じ姿勢を長時間続けた後に起こりやすいため、デスクワークの人によく見られます。
緊張型頭痛の予防法は?
緊張性頭痛の予防改善のカギは、首の筋肉の緊張を解くことになります。体重の約10パーセントの重さがある頭部を支える首は、体の中でも緊張しやすく負荷がかかりやすい部位になります。加えて猫背など頭部が前方に傾く姿勢などは、首に大きな負担をかけます。
また、首の筋肉は肩や背中とつながっているため、肩や背中のコリも首の筋肉を緊張させる原因になります。首と肩、背中を継ぐ筋肉にアプローチして、首の筋肉の緊張を解くストレッチや首の体操が効果的です。
首周りの血行がよくなることで頭部の血流が改善され、頭痛を予防することができます。ただし、片頭痛など、血行を促すことで痛みが増す頭痛もあるため、頭痛のタイプを見極めた上で行うことが重要になります。
何科に行けばいいの?
首から肩背中にかけての痛みがひどく、自分で改善することが難しい場合は、整形外科を受診した方が良いでしょう。整形外科では筋肉のコリを改善するために、痛み止めや湿布が処方されたり、牽引やマッサージなどの処置を施してくれます。
それでも頭痛が改善されない場合は、他に原因があることもあります。そんな時には、脳外科でCTやMRIを撮って脳の病気がないかどうか確認してもらいましょう。
最近では、痛みのクリニックや頭痛外来など、頭痛に関する専門な病院もあります。自分がどんなタイプの頭痛なのか分からない場合は、そちらを受診することも良いでしょう。
頭痛を放っておくと…
頭痛の痛みを放置したり、鎮痛剤で押さえるだけで水面下にある脳の興奮を放置していると、ちょっとした刺激でも興奮しやすい状態になってしまいます。
そうなると脳が過敏になって頭痛が起きやすくなると共に、脳の働きに混乱が生じ、耳鳴りやめまい抑うつ感など様々な不快症状が起こりやすくなります。
まとめ
頭痛はただの痛みではありません。痛みの下にある脳の病気や首や肩のコリなど、何らかの原因がある場合が多く見られます。長引く頭痛があるようなら、早めに病院で診てもらうようにしましょう。