
夏が終わると空気が乾燥してきて、気になり始めるのが花粉症です。鼻水や顔のかゆみなどさまざまな症状に悩まされているという方は少なくありません。そのなかでも、今回は、花粉症で咳が止まらない症状の原因や対処法をご紹介したいと思います。
花粉症で咳が出る原因は?
花粉症には、スギやヒノキ、ブタクサなど1年を通して複数の花粉によるものが見られます。日本人の花粉症患者は4人に1人と言われるほど多く、今はまだ症状がない方でも、花粉症にかかる可能性は大いにあります。
花粉症とは飛沫している花粉が体内に侵入することで、異物が入ってきたと体が反応し、体外へ排出しようとする作用として鼻水やくしゃみが出ていることを指します。
それまで何の症状もなかった人も突然花粉症になってしまうのは、受容できる花粉の限界量に達することで、花粉を受け入れられなくなってしまい、花粉に対するアレルギー反応が出てしまうためです。
この許容量は人それぞれなので、浴び続けた量の多い大人の方が圧倒的に多いですが、子供でもこの許容量に達してしまうと発症します。
花粉を異物とみなすことで、対抗しようとする物質が体内で作られます(これを「Ige抗体」と呼びます)。この抗体が肥満細胞にくっつくことで、ヒスタミンを放出し、花粉を体外へ放出する働きとしてくしゃみや鼻水が出ます。
こうした代表的な症状の他に、咳が出る方もいます。花粉症で咳が出る原因として、以下のことが挙げられます。
- 鼻水
- 喉の乾燥
- 喉に花粉が付着
アレルゲンを排除しようとする働きの1つとして、鼻水が出ます。風邪の際に出る鼻水と異なり、サラサラとしていますが、とめどなく出る量の多さが特徴です。
この鼻水は就寝時横になったりすると、喉の方へ流れくることため、咳を誘発します。また、鼻がつまりやすくなることで無意識に口呼吸になりがちです。口で呼吸すると口腔内と喉が乾燥しますので、粘膜が腫れてしまい咳を引き起こします。
さらに、花粉の種類によっては、スギ花粉のように粒子が大きいものがあり、これらは鼻の粘膜に溜まり、通常は気管支には侵入しにくいのですが、鼻づまりによって口呼吸になることで気管支に付着して抗原が気管支でも炎症と咳をひき起こしてしまうのです。
花粉症の咳への対処法は?
花粉症の咳の原因がわかったところで、次にどのように咳を止めれば良いのかをご説明します。花粉症による咳は、ウイルスの感染による風邪の咳とは異なりますので、風邪薬を服用しても治りません。
したがって、花粉症用の抗ヒスタミン薬や点鼻・点眼薬などに加えて、炎症を抑えるための吸入ステロイドを併用することが効果的です。
また、症状を悪化させないためにも、喉を乾燥しない環境をつくることが大切です。そのためには、家に入る前に花粉をなるべく落としたり、寝る際には加湿器やマスクをして寝ると乾燥と口呼吸を防げます。
就寝時に苦しいと思われる方は喉スプレーを使うことで、喉の炎症を抑え、潤いが補われます。乾燥した空気はただでさえ、ウイルスなどに感染しやすい環境ですので、花粉症対策だけでなく、風邪・インフルエンザ対策にもなりますので、しっかりと乾燥対策を行いましょう。
まとめ
鼻水だけではない花粉症の症状。あまりに咳が続くと咳喘息になってしまうこともありますので、こまめに対策を行うことが肝心です。悪化させないためにも花粉をなるべく侵入させない環境づくりを心掛けましょう。