
便秘は何も大人だけのものではありません。子供、特に新生児や乳児、幼児であっても便秘になってしまうことがあります。ここでは、新生児・乳児・幼児の便秘の原因と解消法について解説していきたいと思います。
目次
新生児の場合
便秘が長い間続くと、不機嫌や発熱といった症状が見られます。便秘だからと安易には考えずに日頃から注意するようにしましょう。
また、一人一人排便の間隔には違いがあります。そのためにも普段から便の状況を把握しておくことが重要になります。
便秘の判断基準
- 排便の頻度が明らかに長くなっている
- 赤ちゃんの機嫌が悪い
- 下腹部を軽く押すといつもより硬い
- 便の量がいつもより少ない
- 普段よりも母乳やミルクを飲まない
- 便意を催すと苦しい表情をしたり、痛がって泣く
一般的に母乳の場合はミルクに比べて、便秘になりにくいと考えられています。しかし、生後1ヶ月経つと腸内環境が整うため、便の頻度が少なくなります。
この時期に「うちの子、便秘になったかも?」と心配することがありますが、赤ちゃんが成長している証拠ですので心配は不要です。
原因一覧
母乳
母乳が原因の場合は、お母さんの食生活に原因があります。お母さんの食事が乳製品や肉などの脂肪分が多いと母乳は脂肪分を含んでボロボロになり、赤ちゃんが消化できずに便秘に繋がります。また、お母さんが水分不足でも母乳はドロドロの状態になります。
ミルク
ミルクに含まれている微量の成分が赤ちゃんに合わなければ、未熟な腸は消化できないことがあります。その為、便秘の原因になります。
授乳量
母乳やミルクそのものが足りていない可能性があります。十分な栄養を摂取できていない場合、排便量が減って上手く外に出ずにお腹の中で硬くなり、便秘になることがあります。
母乳の場合は量が足りているか判断が難しいです。飲み終わりの様子や、体重の増加を助産師や医師に相談しましょう。
おしりの痛み
オムツのかぶれなどでお尻が痛くなると、赤ちゃんは排便をしないようになります。お尻に異常がないかを調べてみましょう。
体の冷え
赤ちゃんは体温調節が上手くできないため、少しの冷えでもお腹の調子に影響が出ます。お腹周りを冷やさないように工夫が必要です。
解消法
お腹のマッサージ
ひらがなの「の」の字を書くようにマッサージをします。毎日2-3回行う。排便を催している時に行うと効果的です。
体を動かす
オムツを換えや着替えの時に、足の股関節を動かしてあげると、排便が促されます。
肛門を刺激する
オイルを含ませた綿棒でお尻の入り口を刺激する方法です。とても有効な方法ですが、やり過ぎると癖になるので注意してください。
*あまりにも解消されない場合は病院受診をしましょう。
乳児の場合
元気で食欲があって、スムーズに排便が出るようなら、1-2日出なくても心配ありません。
便秘の判断基準
- 3-5日排便が出ない
- ミルクやご飯を食べても戻す
- ミルクを飲まない、ご飯を食べない。
- 大声で泣き続ける
- お腹が張っている
原因一覧
排便ペースの変化
腸の発達の影響や授乳の回数が減ることが関係している場合が多いです。しかし、授乳の量が極端に足りない場合や、ミルクの場合は消化に時間がかかって便秘になることもあります。
水分不足
離乳食が始まると、母乳やミルクの量が減るため、水分不足になります。排便の時に水分量を確認しましょう。
食べ物
離乳食の食べた内容が便秘の原因になります。食べる量や食物繊維の量が少ないと、便の量も少なくなります。便が硬くなると肛門を刺激するため、排便をしないようになります。
解消法
新生児と同様にマッサージや足の運動、肛門を刺激するなどが効果的です。離乳食が開始するため、食事量や食事の内容、水分摂取量で解消できます。
幼児の場合
便秘をそのままにしておくと、便秘が慢性化して腸が長く太くなり、便失禁に繋がります。
原因一覧
器質性便秘
腸や肛門、その他消化器、ホルモン、神経などの病気のため便秘になることがあります。
ヒルシュスプルング病
先天的に直腸や肛門に神経節細胞が欠如している病気で、ほとんどは手術で完治します。
鎖肛
肛門や直腸の形が先天的に奇形で、肛門が開かないため排便が上手くできません。
機能性便秘
腸の動きが鈍くなることで発生する便秘を直腸性便秘、腸が過敏になることで発生する便秘を過敏性腸性症候群といいます。便秘の一番の原因は体質や生活習慣などで便秘になることです。
便秘になりやすい時期
幼児の便秘のほとんどの原因が次のタイミングです。
- 離乳食などの食事の変化
- トイレとレーニングを開始した時
- 小学校への入学
トイレトレーニングにより、トイレで排便をすることに恐怖を覚えて我慢するようになり、便秘に繋がります。また、自分の排便をしたいタイミングにできなくなると癖になり、便秘になります。
解消法
精神的な事が原因になりやすい為、子どもが排便をしやすい環境や工夫が必要です。
最後に
今回は、新生児・乳児・幼児の便秘の原因と解消法について見てきました。赤ちゃんに排便がないとなにかと不安になることがあるかもしれません。ですので、上記の内容を参考にして、正しい判断ができるようにしましょうね。