
お尻におできができると、座ると痛いし、かゆいし、とっても気になりますよね。一様に「おでき」といっても、いくつか種類があります。今回は、おできの種類とそれぞれの原因・治療法をまとめます。
せつ・よう
原因
赤く腫れた発疹の中心に硬いしこりがあるものを「せつ」といいます。せつの軽度のものを「毛膿炎(もうのうえん)」や「毛包炎(もうほうえん)」といいます。
せつは、1つの毛孔が黄色ブドウ球菌に感染して、炎症を起こしたものです。2つ以上の毛孔が同時に黄色ブドウ球菌に感染したものを「よう」といいます。
「よう」の方が「せつ」より重症になることが多く、たいていは痕が残ります。また、リンパ管炎やリンパ節炎を起こすこともあり、発熱や倦怠感など全身症状が出ることもあります。
治療法
通常は、自然に膿が出て治りますが、軽く痕が残ります。重症な場合は、メスで切って膿を出す必要がある場合もあります。
患部を消毒液で消毒後、抗菌剤の軟膏やクリームを塗ります。早く治すために、抗菌剤の内服を服用する場合もあります。ひどくなる前に、皮膚科を受診しましょう。
粉瘤
原因
にきびにも見える「粉瘤(ふんりゅう)」という良性の腫瘍があります。
皮膚の下に袋状のものができ、そこに皮脂や垢が溜まることによりできます。お尻にできる「おでき」のほとんどは、粉瘤ともいわれています。
治療法
粉瘤は自然には治らないため、何度も同じところにできます。放置しておくと、細菌に感染して炎症を起こすこともありますので、病院を受診しましょう。治療は、手術で袋ごと摘出するのが主流です。
にきび
原因
お尻は、座ることで圧迫され、摩擦を受けやすく、蒸れることが多い部位です。皮脂や汗も溜まりやすいため、にきびが出来やすい部位です。放置して悪化すると、化膿して赤く腫れ、痛みがでます。
治療法
にきびは、清潔に保つことが重要です。脂っこいものの摂取は控えて、睡眠をしっかりとる、ストレスを溜めないなど、生活習慣を整え、皮脂の過剰分泌を抑えましょう。できてしまったにきびには、にきび用クリームで早めに処置しましょう。
毛孔性苔癬
原因
皮膚の表皮を構成する角質細胞は、通常、ターンオーバーで古くなったものは剥がれ落ちるのですが、なんらかの原因でサイクルに異常が起き、剥がれ落ちずに毛穴に溜まって、毛穴の周りが厚くなってブツブツができる病気です。痛みやかゆみなど、自覚症状はありません。
「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」ができる原因は、遺伝性ともいわれていますが、明らかにはなっていません。子供の頃に発症し、思春期に目立ってきて、年齢とともに目立たなくなっていくといわれています。
治療法
尿素配合の軟膏やクリーム、サリチル酸ワセリン軟膏のような角質を溶解する作用や保湿作用のある外用剤による対症療法や、美容外科や美容皮膚科でレーザーやケミカルピーリングといった肌を再生する療法などがあります。
まとめ
お尻にできたおできは、皮膚科に行くのも恥ずかしいなあなんて感じる人も多いかもしれません。
しかし、同じところに何度もおできができる、だんだん大きくなっていくなど悪化の症状が見られる場合などは、早期に皮膚科を受診し、症状に合った治療を施しましょう。